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動物病院・ペットサロンのLINE活用|再診と次回予約を逃さない

2026年8月23日 公開

動物病院とペットサロンは、「次にいつ来てもらうか」が最初から決まっている数少ない商売です。混合ワクチンは1年後、狂犬病は年度ごと、フィラリア予防はシーズンを通して、トリミングは1〜2ヶ月ごと。次の接点の時期が計算できるという点で、飲食店や小売よりはるかに有利な条件が揃っています。

それでも来なくなる人が出るのは、思い出してもらう手段がハガキか電話しかないからです。ハガキは届いても読まれず、電話は診察中に鳴って出られない。この2つを置き換えるだけで、来院・来店の取りこぼしはかなり減ります。

この記事では、動物病院・トリミングサロン・ペットホテルがLINEでやることを、①診察中の電話を止める ②1頭ごとに管理する ③予防と次回予約を逃さないの3点に絞って、設定の順番どおりに整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。テンプレートの種類や画像サイズ、カード枚数の上限などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。
獣医療の広告は獣医療法および関連ガイドラインで表示できる内容が制限されており、動物用医薬品の表現は薬機法の対象です。この記事は運用設計の一般的な整理で、個別の表現の可否を判断するものではありません。実際の文面は、必ず管轄の都道府県担当課や獣医師会の案内をご確認のうえ作成してください。

まず、動物病院とペットサロンで役割が違う

同じ「ペット関連」でも、LINEに期待する仕事は違います。ここを混ぜると、機能を入れたのに使わない状態になります。

業態いちばん困っていることLINEで先に手を付ける順番
動物病院診察中に電話が鳴る/予防の時期に来ない人がいる①問い合わせの受け口 → ②予防リマインド → ③予約
トリミングサロン次回予約が取れない/来店間隔が空いて伸びる①予約 → ②次回予約のフォロー → ③カット履歴の共有
ペットホテル繁忙期の問い合わせが集中する/条件確認の往復が長い①よくある質問の自動応答 → ②申込フォーム → ③予約

動物病院は「電話を減らす」が先、トリミングサロンは「次の予約を埋める」が先。この違いだけ押さえておけば、あとの設計は共通です。

1. 診察中・施術中の電話を止める

ペット関連の現場でいちばん時間を奪っているのは、出られないタイミングで鳴る電話です。処置の手を止めて出るか、留守電に回して後で折り返すか。どちらにしても1件あたり数分が消えます。

しかも電話でくる用件の多くは、その場で判断が要らないものです。

  • 「今日は何時までやっていますか」——掲示すれば済む
  • 「〇日は空いていますか」——予約枠を見せれば済む
  • 「フィラリアの薬、そろそろですか」——履歴を見れば済む
  • 「爪切りだけでもお願いできますか」——メニューを見せれば済む

この手の質問は、あいさつメッセージリッチメニューに答えを置いておくだけで大半が消えます。診療時間・休診日・料金の目安・駐車場・予約ボタンをトーク画面の下に常時出しておけば、電話をかける前にそこで解決します。文面の作り方はLINEあいさつメッセージの例文、メニューの配置はリッチメニューの作り方にまとめています。

それでも来る個別の質問は、営業時間外にも溜められる文字のやり取りに寄せます。電話は「今すぐ判断が要る急患」だけに戻すのが理想の状態です。返信が追いつかない場合の考え方はLINEの返信が追いつかないで整理しています。

2. 「1頭ごと」に管理する——ここが他業種と最も違う

ペット関連のLINE運用で必ずつまずくのが、ここです。LINEの友だちは「飼い主」単位でしか増えません。しかし案内すべき内容は「ペット1頭ごと」に違います。

  • 犬2頭を飼っている家では、ワクチンの時期が頭ごとに違う
  • 犬と猫では、必要な予防そのものが違う
  • トリミングは犬種と毛の状態で、適した間隔が違う
  • シニアになると健康診断の頻度が変わる

飼い主単位でしか情報を持っていないと、猫しか飼っていない人にフィラリアの案内が届きます。これは「ここは自分のことを分かっていない」という印象を一発で作るので、ブロックの直接原因になります。

そこで、登録直後にフォームで最低限の情報を受け取り、タグとして持ちます。

受け取る情報何に使うか取り方
頭数・名前「〇〇ちゃん」と名前で呼べる。反応が明確に変わる登録直後のフォーム
種類(犬/猫/その他)不要な予防案内を送らないための最重要項目選択式。自由入力にしない
生年月(おおよそで可)誕生月の案内、シニア向け健診の切り替え年月だけ。日付までは聞かない
前回の予防・トリミング時期次回リマインドの起点初回は自己申告、以降は来院・来店時に更新
アレルギー・注意事項現場の事故防止。スタッフ間の引き継ぎ自由入力+カルテ側にも残す

コツは「登録と同時に全部聞かない」ことです。項目が多いフォームは途中で閉じられます。最初は種類と名前だけにして、残りは来院・来店時にスタッフが埋めるほうが、結果として揃います。質問数と回答率の関係はLINEアンケートの作り方、タグでの持ち方はLINEの顧客管理のやり方にまとめています。

3頭以上いる家庭は、無理にLINE側で分けようとせずカルテ側を正にして、LINEには「犬あり」「猫あり」といった配信を分けるためだけのタグを置くのが現実的です。完璧な二重管理を目指すと必ず破綻します。

3. 予防・再診のリマインドは「前回の実施日」から逆算する

いちばん効果が出るのがここです。ポイントは、月ごとの一斉配信にしないこと。「今月はワクチンの月です」と全員に送っても、該当しない人には無関係な通知になり、該当する人にも自分ごとになりません。

正しくは「その子の前回実施日から逆算して、その子にだけ送る」です。

案内する内容送る起点送るタイミングの目安入れる一文
混合ワクチン前年の接種日11ヶ月後に1通、未実施なら1ヶ月後にもう1通前回の接種月を明記する
狂犬病予防注射年度の集合注射・前年実施日案内が届く時期に合わせて1通手続きの流れと持ち物
フィラリア予防シーズン開始開始前に検査の案内、シーズン中に投薬継続の一声「投薬を続けているか」を聞く形にする
ノミ・ダニ予防前回投与日効果の切れる時期の少し前次回の目安日を書く
健康診断前回受診日1年後。シニアは間隔を短く年齢に応じた案内に切り替える
トリミング前回施術日3〜5週間後(犬種・カットによる)前回の担当者名と内容

実施時期や必要な処置は個体・地域・診療方針で変わります。上の間隔はあくまで運用設計の目安で、実際の案内内容は自院・自店の方針に合わせてください。

文面で効くのは、前回の情報を入れることです。「そろそろワクチンの時期です」より「〇〇ちゃんは昨年の5月に接種されています。今年もそろそろの時期です」のほうが、圧倒的に予約につながります。名前と前回日付が入っているだけで、一斉送信ではないと伝わるからです。

この「1通目で来なかった人にだけ2通目を送る」動きは、手作業だと必ず抜けます。前回実施日を起点に自動で流れるステップ配信(シナリオ)にしておくと、送り忘れも二重送信もなくなります。組み方はLINEステップ配信のやり方、対象の絞り込みはセグメント配信を参照してください。

しばらく来ていない子への声かけは、通常のリマインドとは別に設計します。間が空いた相手に「そろそろです」とだけ送ると、責められたように受け取られることがあります。手順は休眠顧客の掘り起こしにまとめています。

4. トリミングの次回予約は、帰り際に取るのが最強

トリミングサロンの売上は、ほぼ「次回予約率」×「来店間隔」で決まります。そして次回予約がいちばん取れるのは、LINEでも配信でもなくお迎えのときの対面です。

取り方取れやすさLINEの役割
お迎え時にその場で次回を決める最も高い決まった内容をLINEで控えとして送る
帰宅後に本人が思い出して連絡低いここを埋めるのがLINEの本来の仕事
こちらから時期を見て声をかける前回施術日を起点に自動で送る

つまりLINEは「その場で取れなかった人の受け皿」と割り切るのが正解です。全員をLINEで追いかけようとすると配信数だけ増えて、対面で取れば済んだ予約まで先送りになります。

お迎え時の一言を仕組みにするなら、こうします。

  1. 仕上がりの説明のときに「次は〇週間後くらいが目安です」と間隔を伝える(時期の合意を先に作る)
  2. その場で候補日を2つだけ出す(3つ以上は迷って決まらない)
  3. 決まったらLINEに控えを送る。決まらなければ「〇週間後に一度ご連絡しますね」で締める
  4. ③で終わった人にだけ、前回施術日を起点に自動で案内が飛ぶようにしておく

予約そのものの受け方は美容室のLINE予約の作り方が近い設計です(担当者指名・所要時間の考え方はほぼ同じ)。来店後のフォローの型はサロンのアフターフォローを参考にしてください。

来店ごとにスタンプが貯まるショップカードも、来店間隔が読める業種とは相性がいい仕組みです。設計はLINEショップカードの作り方にまとめています。

5. 当日キャンセル・無断キャンセルを減らす

トリミングもペットホテルも、1枠あたりの時間が長いぶんキャンセルの損失が大きい業態です。前日と当日にリマインドを送るだけで、かなり減ります。

送るタイミング入れる内容ねらい
予約直後日時・所要時間・料金の目安・持ち物・キャンセル規定あとで揉めない。控えとして残る
前日の夕方日時の再確認と、変更したい場合の返信先行けない人がここで言い出せる
当日の朝時間と場所だけを短く忘れの防止

肝心なのは前日に「変更したい場合はこのまま返信してください」と書いておくことです。言い出す先が明示されていないと、人は連絡せずに来ないほうを選びます。空いた枠を早く知れれば、キャンセル待ちに回せます。全体の設計は予約の無断キャンセル対策にまとめています。

6. 配信で何を送るか——そして送ってはいけないもの

獣医療は、広告として表示できる内容に法令上の制限があります。集客のつもりで書いた一文が規制に触れることがあるため、配信内容は最初に線を引いておくのが安全です。

送りやすい内容慎重に扱う内容
予防・健診の時期の案内治療の効果や治癒を示す表現
休診日・診療時間・担当の変更他院・他店との比較や優劣
季節のケア情報(暑さ・寒さ・換毛期)症例写真やビフォーアフターの見せ方
フード・用品の入荷、取り扱いの案内動物用医薬品に関する表現(薬機法の対象)
迷子・災害時の備えなどの生活情報飼い主の体験談を効果の証明として使うこと

右の列は「絶対に書けない」という意味ではなく、書き方によって可否が変わるので自己判断で走らないという意味です。判断に迷う表現は、管轄の担当課や獣医師会に確認してから使ってください。表現全般の注意点はLINE配信のNG表現(景表法・薬機法・特商法の線引き)にまとめています。

配信ネタが尽きたときは、季節でほぼ固定できるのがこの業種の強みです。春は予防シーズンの入り口、夏は暑さと熱中症・皮膚トラブル、秋は換毛期、冬は寒さ対策と年末年始の休診案内。1年ぶんのカレンダーを一度作れば、翌年からは日付を差し替えるだけで回ります。ネタの作り方は配信ネタの作り方と1ヶ月カレンダーの型、頻度と時間帯はLINE配信の頻度と時間帯を参考にしてください。

ペットの誕生月の一言は、この業種では特に喜ばれます。ただし割引をつけないと送れないものではありません。設計はLINE誕生日メッセージとクーポンの作り方にまとめています。

7. 見る数字は3つでいい

数字見方動かす打ち手
予防の実施率案内した頭数のうち、実際に来院した割合1通目の文面に前回日付と名前を入れる/2通目を足す
次回予約率施術した件数のうち、その場で次回が決まった割合お迎え時の声かけを全スタッフで統一する
リマインド後のブロック率リマインドを送った週に増えたブロック数頻度を落とす/対象の絞り込みを見直す

特に3つ目は必ず見てください。リマインドは有用ですが、該当しない人に届いた瞬間に「営業のLINE」に変わります。ブロックが跳ねたら、まず送り先の絞り込みを疑います。数字の見方全般はLINE運用で見るべき数字7つ、ブロックの止め方はLINEの友だちが減る4パターンにまとめています。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
種類を聞かずに予防案内を一斉送信猫の飼い主にフィラリアの案内が届く登録直後に「犬/猫」だけは必ず聞く
登録フォームで10項目聞く途中で閉じられ、そもそも情報が集まらない最初は2項目。残りは来院時にスタッフが埋める
月ごとの一斉配信でリマインド自分ごとにならず、実施率が上がらない前回実施日を起点に個別に送る
次回予約をすべてLINE任せにする対面なら取れた予約まで先送りになる帰り際に取る。LINEは取れなかった人だけ
症例写真や体験談を効果の証明に使う広告規制に触れるおそれがある予防・生活情報を軸にし、迷う表現は事前に確認
スタッフ個人のLINEでやり取りする担当が休むと止まる。退職時に履歴ごと消えるアカウントを1つにし、複数人で対応する

最後の項目は特に多い失敗です。個人のアカウントでのやり取りは、その場は速くても店の資産になりません。複数人での回し方はLINE対応をスタッフに任せる方法にまとめています。

まとめ

  • ペット関連は「次の来店日が計算できる」業種。思い出してもらう手段を替えるだけで取りこぼしが減る
  • 動物病院は「電話を減らす」から、トリミングサロンは「次回予約を埋める」から着手する
  • 友だちは飼い主単位、案内はペット単位。種類(犬/猫)だけは登録直後に必ず聞く
  • リマインドは月ごとの一斉配信ではなく、前回実施日からの逆算で個別に送る
  • 文面に名前と前回日付を入れる。それだけで一斉送信でないと伝わる
  • 次回予約はお迎え時が最強。LINEはその場で取れなかった人の受け皿
  • 前日リマインドには必ず「変更はこのまま返信」と書く。言い出す先がないと無断キャンセルになる
  • 獣医療は広告できる内容に制限がある。予防と生活情報を軸にし、迷う表現は事前に確認する
  • 見る数字は、予防の実施率・次回予約率・リマインド後のブロック率の3つ

LCALL(自社サービス・PR)では、この設計をそのまま画面で組めます。電話に代わる問い合わせの受け口は受信箱に集約し、種類や頭数の聞き取りは申込フォーム、予防・トリミングの案内は前回実施日を起点にした配信・シナリオで自動化、日程の受け付けとリマインドは予約システム、犬/猫・シニアといった出し分けは友だち・タグ管理、間が空いた子への声かけは再来店・掘り起こしで行えます。よくある質問の一次対応はAI自動応答に任せられます。配信・シナリオ・タグ・受信箱・フォーム・予約・リッチメニュー・AI自動応答はLite(月額9,800円)から標準搭載です(料金ページ)。設計のご相談は無料相談からどうぞ。

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