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LINEリッチメニューの作り方|押される配置とタブの決め方

2026年8月2日 公開

LINE公式アカウントでいちばん押される場所はリッチメニューです。トーク画面を開いたときに下半分を占め、配信していない日でもずっとそこにあります。配信は送った瞬間しか見られませんが、リッチメニューは友だちが画面を開くたびに目に入ります。それなのに「とりあえず6分割で全部のリンクを並べた」まま放置されていることが多い場所でもあります。ここでは、何を置くか・どこに置くか・いくつ置くかの決め方を、作る順番どおりに整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。テンプレートの種類や画像サイズ、カード枚数の上限などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

作る前に決める3つ

画像を作り始める前に、この3つだけ決めてください。ここを飛ばすと、作り直しになります。

決めること決め方決めないとどうなるか
主目的(1つ)売上に直結する行動を1つ選ぶ(予約・注文・来店・問い合わせ)全部を平等に並べ、どれも押されない
ボタン数迷ったら3〜4。置きたいものが多いなら削る6分割が埋まって満足するが、下段は押されない
更新のしかた常設ボタンと、月替わりで差し替える枠を分けておく季節の案内が半年前のまま残る

とくに1つめが要です。リッチメニューは「案内板」ではなく「レジへの入口」だと考えると判断が速くなります。会社概要やInstagramのリンクは、置いても押されませんし、押されても売上になりません。

何を置くか:業種別の定番構成

迷ったときの出発点として、業種ごとに実際によく使われる構成を挙げます。そのまま使うのではなく、いちばん左上を自店の主目的に差し替えてから使ってください。

業種左上(主目的)残りに置くもの
飲食店予約するメニューを見る/クーポン/アクセス・電話
美容室・サロン予約するメニュー・料金/次回予約の変更/スタッフ紹介
エステ体験を申し込むメニュー・料金/よくある質問/相談する
EC・ネット販売ショップを見る今月のクーポン/注文状況の問い合わせ/人気商品
不動産希望条件を送る物件を見る/内見を予約/来店の地図
クリニック・塾予約・体験申込診療(授業)時間/アクセス/相談する
ホテル・宿空室を見る・予約館内案内/よくある質問/問い合わせ

共通しているのは、「今すぐ動ける行動」と「調べたいこと」と「聞きたいこと」の3種類で埋まっていることです。この3つ以外——SNSリンク、会社案内、採用情報——は、置くほど主目的が薄まります。

押される配置の決め方

左上がいちばん押される

スマホは左上から右下へ視線が流れ、指はまず画面の左寄りに届きます。主目的は必ず左上。ここに「営業時間」のような押しても売上にならないボタンを置いているアカウントは、それだけで機会を捨てています。

逆に、右下は最も押されにくい位置です。ここには「よくある質問」「アクセス」など、必要な人だけが探しに来るものを置きます。

分割数は「押されないボタンの数」で決める

分割向いている場合注意点
2分割やらせたい行動が1〜2個に絞れている(予約+問い合わせ)1つあたりが大きく、いちばん押される。物足りなく見えるだけで効果は高い
3分割予約・メニュー・クーポンの基本形多くの店舗にとっての最適解
4分割調べたい情報が多い業種(不動産・ホテル)1つずつが小さくなるので、文字数を減らす
6分割メニュー数が多く、探して選ぶ前提のEC・大型店下段3つはほぼ押されない。埋めるために置くなら3分割のほうが良い

ボタンを増やしても、押される合計回数は増えません。増えるのは「迷って何も押さない人」です。置きたいものが6個あるなら、まず「これを消したら困る人が本当にいるか」を1つずつ確認してください。

「その他」「詳しくはこちら」は置かない

押した先に何があるか分からないボタンは押されません。ボタンのラベルは行き先そのものにします。「詳しくはこちら」ではなく「料金を見る」、「その他」ではなく「よくある質問」。これだけでタップ数が変わります。

画像の作り方

1ボタン=1語+アイコン

編集画面のPCでは読める文字も、実際のトーク画面ではかなり小さく表示されます。入れるのはアイコンと短い一言だけ。「24時間いつでもLINEから簡単に予約できます」ではなく「予約する」。説明はリンク先に書きます。

押せると分かる見た目にする

意外に多いのが、きれいな写真1枚を敷き詰めて、どこがボタンか分からない状態です。区切り線を入れる、ボタンごとに背景色を変えるなど、境目を目で追えるようにしてください。見た目の区切りとタップ領域の区切りがずれていると、押した場所と違うページに飛んで離脱されます。

メニューバーの文言も設定する

リッチメニューは、閉じているときにトーク画面下部のバーだけが見えます。ここの文言が初期値のままだと開かれません。「予約・クーポンはこちら」のように、開く理由を書くと開封率が変わります。

公開前に実機で全ボタンを押す

文字の潰れ、タップ領域のズレ、リンク切れは、自分のスマホで1回押せば数秒で分かります。とくにリンク先がPC向けページのままだと、飛んだ先で読めずに離脱されます。設定でつまずくポイントにもまとめていますが、公開前の実機確認だけは省かないでください。

ここで見落としやすいのが、作って保存しただけでは友だちの画面に出ないことです。管理画面のプレビューでは表示されるため、公開できたと思い込んだまま何日も出ていない、という事故が起きます。出てこない・差し替えたのに古いままのときの確認順はLINEリッチメニューが表示されない|原因7つと確認の順番にまとめました。

なお、リッチメニューの作成はPCの管理画面から行うのが基本です。スマホのアプリで探して見つからない場合は設定の問題ではありません(アプリでできることとPCとの使い分け)。項目そのものが出てこないときは、権限が足りていない可能性があります(権限と管理者の追加方法)。

切り替え型(タブ)を使う場面

ボタンが足りないとき、タブで2枚目のメニューに切り替える作りにできます。1枚目に「予約・クーポン」、タブを押すと2枚目に「メニュー一覧・アクセス・FAQ」——という形です。

ただし、これは「6分割で足りない」からやるものではありません。使いどころは次の2つです。

  • 性質の違う行動が並存する:来店前(予約・アクセス)と来店後(ポイント・次回予約)のように、同じ人でもタイミングで用が変わる場合
  • 商品カテゴリが明確に分かれる:EC・大型店で、レディース/メンズのように最初に選ばせたほうが早い場合

切り替え型は、タップが1回増えるぶん2枚目の到達率は落ちます。2枚目に置いたものは「1枚目の半分も押されない」前提で設計してください。なお、切り替えの作りはLINE公式アカウントの管理画面だけでは組みにくく、拡張ツール側の機能を使うのが一般的です。LINE公式アカウント単体でどこまでできるかはこちらの記事で整理しています。

友だちによって出し分ける

もう一段進めるなら、全員に同じメニューを出さないという手があります。

  • 未購入・未来店の人:初回クーポン、はじめての方へ、体験予約
  • 購入・来店済みの人:次回予約、ポイント確認、再注文
  • スタッフ・会員など特定の人:業務用の導線(一般のお客様には見せない)

初回クーポンのボタンが、10回来ている常連の画面にも出続けているのは、席を1つ無駄にしているのと同じです。出し分けにはタグによるセグメントの考え方がそのまま使えます。まずは配信で出し分けができるようになってから、メニューにも広げるのが順番として無理がありません。

作った後:押された数で判断する

リッチメニューは「作って終わり」になりやすい場所です。公開したら、ボタン別のタップ数を月に1回だけ見てください。見るのはこの2つです。

  1. いちばん押されているボタンは、主目的か? 違うなら、押されているほうを左上に入れ替える
  2. ほとんど押されていないボタンはどれか? 2ヶ月連続でゼロに近いなら、そのボタンは消す

押されないボタンを消すと、残ったボタンが押されるようになります。減らすほうが成果が上がる、数少ない施策です。数字の見方はLINE運用で見るべき数字、押されない原因の切り分けはLINE配信の反応がないが参考になります。

また、リッチメニューだけで完結させようとしないことも大切です。あいさつメッセージで「下のメニューから予約できます」と一言添えるだけで、初回の利用率は変わります。友だち追加した直後は、メニューの存在に気づいていない人がほとんどです。閉じているときは下部のバーしか見えないため、そこに「予約・クーポンはこちら」と書いてあるかどうかで、開かれる数がそのまま変わります

差し替えの運用:いつ、何を変えるか

作った直後より、その後の運用で差がつきます。とはいえ毎月全部作り直す必要はありません。常設の枠と、差し替える枠を最初に分けておくと、更新が5分で終わります。

入れるもの更新の頻度
常設(左上)予約・注文など主目的変えない。ここを毎月動かすと定着しない
常設(残り)メニュー・料金、よくある質問、アクセス内容が変わったときだけ
差し替え枠(1つ)今月のクーポン、季節の案内、キャンペーン月1回。終了日と戻す日を同時に決める

差し替え枠に表示期間を設定するときは、期間が終わったあとに何を出すかまで決めてから設定してください。終了日だけ入れて戻す準備をしていないと、その日を境にメニューが消えます。「昨日まで出ていたのに今朝から消えた」の原因はたいていこれです。

期間を切らずに手で入れ替える運用でも構いません。むしろ月1回しか触らないなら、そのほうが事故が少なくなります。誕生日クーポンのような個別の案内は、メニューではなく誕生日メッセージの側に持たせたほうが、メニューを触らずに済みます。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
6分割で全部埋める下段はほぼ押されず、主目的も埋もれる3分割にして、主目的を左上に大きく置く
左上が「営業時間」いちばん押される枠を売上にならない情報に使っている予約・注文など、動く行動を左上へ
画像に説明文を入れるスマホで読めず、何のボタンか分からないアイコン+一言に減らし、説明はリンク先へ
ラベルが「詳しくはこちら」行き先が想像できず押されない「料金を見る」など行き先そのものを書く
メニューバーが初期文言そもそも開かれない「予約・クーポンはこちら」と開く理由を書く
作ったまま1年更新しない終わったキャンペーンのボタンが残る差し替え枠を1つ決め、月1回だけ見直す
作って保存しただけで終えるプレビューでは見えるが、友だちの画面には出ていない表示する状態にしてから、実機のトーク画面で確認する
画像を作ってから枠を選ぶ見た目の区切りとタップ領域がずれ、押した場所と違うページに飛ぶ分割を先に決め、その枠に合わせて画像を作る

よくある質問

ボタンはいくつが正解ですか

迷ったら3つです。置きたいものが6個あるなら、まず「消したら困る人が本当にいるか」を1つずつ確認してください。ボタンを増やしても押される合計は増えず、迷って何も押さない人が増えます。

作ったのに、スマホに表示されません

保存しただけで、表示する状態にする操作が終わっていないことがほとんどです。差し替えたのに古いままの場合は端末側に古い表示が残っています。確認する順番はリッチメニューが表示されない|原因7つにまとめました。

画像は自分で作らないといけませんか

写真がなくても、背景色とアイコン、短い一言だけで十分に機能します。むしろ凝った写真を敷き詰めるほど、どこがボタンか分からなくなります。区切りが目で追えることのほうが、見栄えより効きます。

人によって違うメニューを出せますか

できますが、LINE公式アカウントの管理画面だけでは組みにくく、拡張ツール側の機能を使うのが一般的です。単体でどこまでできるかはLINE公式アカウント単体でどこまでできる?で整理しています。出し分ける場合は、条件に合わない人が見る既定のメニューを必ず用意してください。

どのくらいの頻度で作り替えるべきですか

主目的のボタンは変えないでください。変えるのは差し替え枠1つだけで、月1回で十分です。全体を頻繁に変えると、常連が「いつもの場所」を覚えられなくなります。

押された数はどこで見ますか

ボタン別のタップ数を月1回見ます。いちばん押されているボタンが主目的でなければ入れ替え、2ヶ月続けてほぼゼロのボタンは消します。指標の見方は開封率とクリック率見るべき数字7つにまとめています。

まとめ

  • リッチメニューは配信より見られる場所。案内板ではなく「レジへの入口」として設計する
  • 主目的を1つ決めて左上に置く。右下は「探しに来る人」向けの情報
  • 迷ったら3分割。ボタンを増やしても押される合計は増えず、迷う人が増える
  • 画像はアイコン+一言。ラベルは「詳しくはこちら」ではなく行き先そのもの
  • 切り替え型は「足りないから」ではなく、来店前後・カテゴリで用が変わるときに使う
  • 常設の枠と差し替え枠を分けておくと、更新が月5分で済む。期間を切るなら戻す日も同時に決める
  • 公開後はボタン別のタップ数を月1回見て、押されないボタンを消す
  • 作って保存しただけでは出ない。表示する状態にして、実機のトーク画面で確認するまででワンセット

LCALL(自社サービス・PR)は、リッチメニューの作成と、ボタンからの予約・クーポン・フォームへの割り当てに対応しています。設定手順はLcallでリッチメニューを作る手順、予約導線の作り方は予約機能、クーポンの設計は再来店機能をご覧ください。「何を置けばいいか」の段階からのご相談は無料相談で承ります。

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