LCALL機能

LINE配信の開封率とクリック率|数え方と上げ方の順番

2026年7月16日 公開

「配信の開封率が低い」というご相談をよくいただきます。ただ、この相談には前提の確認が必要です。LINE公式アカウントには、メールのような「開封率」という指標がありません。まず何を見るのかを決めないと、上がったのか下がったのかを判断できません。ここでは、見る数字の決め方(数え方)と、反応を上げる順番を整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。管理画面で確認できる項目名や集計の粒度は変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

1. LINEに「開封率」という指標は無い

メールマガジンでは、本文に埋め込んだ画像が読み込まれたかどうかで開封を判定します。LINEのトークにはその仕組みがなく、誰が読んだかは店側から分かりません

メールLINE
届いたか受信箱に入っても迷惑メールに振り分けられることがあるブロックされていなければトーク一覧に並ぶ
開かれたか開封率として測れる測れない(通知は出るが、読んだかは分からない)
押されたかクリック率として測れる測れる

裏を返すと、LINEは届いた時点でほぼ目に入っています。スマホの通知が出て、トーク一覧の上に来るからです。メールのように「そもそも開かれていない」を疑う必要が薄いぶん、判断は単純になります。見る数字は次の2つに絞ってください。

  • 到達数(実際に届いた人数。ブロックした人には届いていない)
  • クリック数・クリック率(リンクが押された数)

「開封率を上げたい」という相談の中身は、ほぼ「クリックを増やしたい」です。以下はその前提で進めます。指標を運用全体で見渡したい場合はLINE運用で見るべき数字7つにまとめています。

2. 分母を間違えると、実力より低く出続ける

クリック率を計算するとき、分母に何を置くかで数字はまったく変わります。ここを間違えている運用が非常に多い箇所です。

分母何が起きるか使いどころ
友だちの総数ブロックした人を含むため、運用が長くなるほど率が下がり続ける使わない
到達数(実際に届いた数)配信そのものの良し悪しが分かるふだんはこれ
対象を絞った配信の到達数絞り込みが効いていたかが分かるセグメント配信の評価

友だち総数を分母にしていると、改善しているのに数字は下がるという状態が起こります。1年運用した店では、友だち総数と到達数が2倍近く違うことも珍しくありません。この差そのものの見方はLINEの友だちが減る|ブロック率の見方で詳しく扱っています。

もう1つ。クリック数は「押した人数」か「押された回数」かで違います。同じ人が3回押せば回数は3ですが人数は1です。どちらで見てもかまいませんが、途中で切り替えないこと。切り替えた月は前月と比較できなくなります。

3. 上げる順番は4段階(順番を飛ばさない)

クリックを増やす打ち手は、上から順に効きます。下の段だけをいじっても、上が詰まっていれば変わりません。

段階やることここが原因のときの症状
① 届く人を増やすブロックの原因を潰す。配信を止めない到達数が毎月じわじわ減っている
② 通知で気づかせる冒頭の1行を用件にする到達は多いのにクリックがほぼゼロ
③ 押させる行き先を1つに絞り、押す理由を書く読まれてはいるが押されない
④ 出し分ける関係のある人にだけ送る全体の率は平凡だが、一部の人だけ強く反応する

① 届く人を増やす

文面を磨く前に、まず届いていない人がどれだけいるかを見ます。届いていない相手には、何を書いても反応しません。

ここで多い誤解が、「ブロックされるのが怖いから配信を減らす」という対処です。実際には2ヶ月ぶりの配信のほうが、週1回の配信よりブロックされます。忘れられた状態で届くからです。頻度の決め方はLINE配信の頻度と時間帯、ブロックされにくい配信のつくり方はLINEでブロックされない配信のコツにまとめています。

② 通知で気づかせる(冒頭の1行)

スマホの通知やトーク一覧に表示されるのは、本文の先頭のごくわずかな文字数だけです。ここが「いつもありがとうございます。〇〇店です。」で埋まっていると、何の配信か分からないまま流されます。店名は通知に自動で出るので、本文で繰り返す必要はありません。

冒頭の1行通知でどう見えるか
よくある形「いつもご利用ありがとうございます。〇〇です。さて、今月は…」用件が始まる前に切れる
直した形「今週末、席に少し空きが出ました。」用件がそのまま通知に出る

コツはあいさつを本文の2行目以降に回すことだけです。文章力の問題ではなく、順番の問題です。

③ 押させる(1通に行き先は1つ)

クリックが伸びない配信でいちばん多いのが、1通の中に押してほしいボタンが2つ以上ある状態です。「予約はこちら」「クーポンはこちら」「Instagramもぜひ」と並べると、どれも押されません。選ばせた瞬間に、人は決めるのをやめます。

目的が2つあるなら、配信を2回に分けてください。通数は増えますが、押される数は分けたほうが多くなります(通数の数え方はLINEメッセージの「1通」の数え方を参照)。

加えて、押す前に何が起きるかが分かるようにします。長いURLをそのまま貼るのではなく、リッチメッセージやカードタイプでボタンとして見せるほうが押されます。形式ごとの向き不向きはリッチメッセージ・カードタイプの作り方にまとめました。タップ領域ごとにリンクを分けておくと、どこが押されたかが次の配信の判断材料になります。

④ 出し分ける

全員に同じ内容を送っている限り、率には上限があります。対象を半分に絞ると、率が上がったうえに通数(=費用)も半分になります。「配信費を抑えたい」と「反応を上げたい」は、ここで同時に解決できます。

絞り方はLINEセグメント配信とは、絞るためのタグの整理はLINEの顧客管理のやり方、絞る材料の集め方はLINEアンケートの作り方で扱っています。

4. 比べるときは、一度に1ヶ所だけ変える

改善は「前回と比べてどうか」でしか判断できません。ところが、時間帯・文面・形式・対象を同時に変えてしまうと、何が効いたのか分からなくなります。

変える箇所比べ方注意
配信時間文面をほぼ同じにして、時間だけ変える予約送信で固定しないと、送信時刻がぶれて比較にならない
冒頭の1行同じ案内で書き出しだけ変える1通では差が出ないことも多い。2〜3回で傾向を見る
形式(テキスト/画像/カード)同じ内容を別の形式で送る形式を変えると通数の扱いも変わる場合がある
対象絞った配信と全員配信を分けて記録する率は必ず「絞った後の到達数」で計算する

目安として、変えるのは1ヶ月に1ヶ所で十分です。毎回すべてを作り変えていると、良かった配信の型が手元に残りません。

5. 目標値は「業界平均」ではなく自店の実績で置く

「クリック率は何%あればいいですか」というご質問をよくいただきますが、業種・友だちの集め方・配信の内容で大きく変わるため、外の平均値を目標にしてもほとんど役に立ちません。特典目当てで集めた友だちが多いアカウントと、来店客だけで作ったアカウントでは、同じ配信でも数字が違います。

現実的なやり方は、直近3回分の配信のクリック率の中央値を自分の基準にすることです。そのうえで「基準を上回った配信の型を残し、下回った配信は何が違ったかを1つだけ書き留める」。これを3ヶ月続けると、自店で効く型が見えてきます。

反応がまったく出ない場合は、この記事の①〜④ではなく、そもそもの設計を疑ったほうが早いことがあります。切り分けはLINE配信の反応がない、配信する中身が思いつかない場合はLINEで何を配信すればいい?をご覧ください。

6. よくある失敗

失敗何が起きるか直し方
開封率という指標を探し続ける管理画面に無い数字を追って手が止まる到達数とクリックの2つで判断する
率の分母を友だち総数にする改善しても数字が下がり続ける分母を到達数に固定する
冒頭をあいさつで埋める通知に用件が出ないまま流される1行目に用件、あいさつは2行目以降
1通に行き先を3つ入れるどれも押されない1通1目的。分けて2回送る
URLをそのまま貼る押す先が想像できず止まるボタン・カードで見せ、押す理由を1行書く
全部のリンクを同じURLにするどこが押されたか分からないタップ領域ごとにリンクを分ける
時間も文面も同時に変える何が効いたか判断できない変えるのは一度に1ヶ所
反応が悪いので配信を止めた次に送ったときのブロックがさらに増える頻度を落として続ける。止めない

まとめ

LINEに開封率はありません。見るのは到達数とクリックの2つ、分母は届いた数。そのうえで「①届く人を増やす → ②冒頭で気づかせる → ③行き先を1つに絞る → ④出し分ける」の順に手を入れます。順番を飛ばして文面だけを直しても、到達が減っていれば数字は戻りません。

この記事は指標そのものの数え方と、クリックを上げる打ち手を扱っています。運用全体のどこが詰まっているかを探すなら見るべき数字7つ、反応がゼロに近いときの原因の切り分けはLINE配信の反応がない、友だちが集まっているのに売上に届かない場合は友だちは増えたのに売上につながらないと役割を分けています。

LCALL(自社サービス・PR)では、配信ごとの到達とクリックの記録、タグによる配信対象の絞り込み、反応した人だけを次のシナリオ配信に流す運用を同じ画面で行えます。自店の配信をどこから直すべきかのご相談は無料相談から承ります。

#LINE#開封率#クリック率#改善

まずは無料でご相談ください

あなたの業種・お店に合わせた使い方をご案内します。相談だけでも構いません。

関連記事