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LINEでブロックされない配信の作り方|登録直後と1通の型

2026年7月16日 公開

ブロック対策というと「送りすぎをやめる」が真っ先に出てきますが、順番が違います。実際にブロックが起きるのは、通数より先に「登録したときに期待したもの」と「実際に届いたもの」がズレたときです。週1回でもズレていればブロックされますし、期待が合っていれば週2回でも読まれます。

この記事でわかることは次の4つです。

  • ブロックが起きる3つの瞬間と、それぞれで打つ手が違うこと
  • 登録直後の1週間に何を3通送るか
  • 1通の作り方(冒頭2行・行き先1つ・自分向けだと分かる一言)
  • 売り込み回の下ごしらえと、送らない人の決め方

なお、この記事はこれから送る配信を設計するための記事です。すでにブロックが増えていて原因を特定したい場合は、LINEの友だちが減る|ブロック率の見方と原因の切り分けが先です。あちらが診断、こちらが予防にあたります。

1. 前提:ブロック率0%は目標にしない

友だちが増え続けている限り、ブロックは必ず一定数出ます。引っ越した人、もう来ない人、キャンペーンの特典だけが目的だった人——この層のブロックは、配信を直しても止まりません。むしろ止めるべきなのは「早すぎるブロック」です。

早すぎるブロックとは、登録から数日以内に外れていくことを指します。ここが多いと、友だちを増やす努力がそのまま漏れていきます。広告費をかけて集めている場合はなおさらで、1ヶ月後に半分ブロックされていれば、実質の獲得単価は倍になります(友だち追加広告の基礎)。

「今月のブロック率が何%なら正常か」を外部の平均値で探しても答えは出ません。見るべきなのは自店の直近数ヶ月と比べて跳ねているかです。数え方はLINE運用で見るべき数字7つにまとめています。

2. ブロックが起きる瞬間は3つしかない

タイミングによって原因も打ち手も違います。まず自店がどれなのかを決めてから直してください。

いつ起きていること効く打ち手
登録した直後(数分〜数日)期待していたものと違った。特典を受け取って用が済んだ登録時の約束を見直す。あいさつ〜3通目を作る(本記事3・4章)
久しぶりの配信が届いたとき登録したこと自体を忘れており、知らない相手からの通知に見える間隔を空けすぎない。空いたなら送り方を変える(本記事7章)
売り込みが続いたあと読む理由がなくなった売り込み回の前に価値のある配信を置く(本記事6章)

多くの店で最も多いのは1つめです。ところが対策として着手されるのは3つめ(配信内容の見直し)が多く、そこがすれ違いの原因になっています。

3. 核心:ブロックの正体は「期待外れ」

お客様は、登録した瞬間に何が届くかを勝手に想像しています。その想像を作っているのは、配信ではなく登録したときに見た文言です。

登録時に書いた文言お客様が待っているものズレると起きること
「クーポン配布中」すぐ使える割引新商品の紹介が続くと、用が済んだ扱いで外れる
「予約はLINEから」予約の連絡手段販促配信が届くと「予約用に登録しただけ」と外れる
「お得な情報をお届け」特になし(曖昧)何が届いても期待外れになりうる。最も外れやすい
「入荷情報をいち早く」入荷の連絡入荷以外が増えると外れる/入荷がないと忘れられる

ここで重要なのは、「お得な情報をお届け」がいちばん危ないという点です。何も約束していないように見えて、実際には「毎回得がある」と期待させています。そして配信のたびにその期待に届かず、少しずつ外れていきます。

直す方向は2つある

ズレを直す方法は、①約束に合わせて配信を変えるか、②配信に合わせて約束を書き換えるかのどちらかです。多くの場合、後者のほうが早く効きます。QRのポップやサイトの登録ボタンの文言を、実際に送っている内容に合わせて書き直すだけで、登録直後の離脱が変わります。登録導線の文言の作り方は友だち追加QRコード・URLの作り方にまとめています。

予約目的で登録した人に販促を送りたい場合は、書き換えるより分けるほうが確実です。入口ごとにタグを付けておけば、予約目的の人には予約の連絡だけを送れます(セグメント配信のやり方)。

4. 登録直後の1週間で半分が決まる

登録した直後は、関心がいちばん高く、同時にいちばんブロックされやすい期間です。ここを自動で流れる形にしておくかどうかで差がつきます。用意するのは3通です。

タイミング中身やってはいけないこと
1通目登録直後(自動)登録の御礼と、これから何が届くかの宣言。約束した特典があるならここで渡す長い自己紹介。いきなりのアンケート
2通目2〜3日後特典の使い方、予約や問い合わせの受け方。「この窓口はこう使える」と伝える別の販促をかぶせる
3通目1週間後読んで得のある内容を1つ。ここで初めて役に立つ配信の見本を見せる売り込み

1通目でいちばん効くのが「何が・どのくらいの頻度で届くか」を先に言ってしまうことです。「月に2〜3回、新メニューと限定クーポンをお送りします」の一文があるだけで、3通目が届いたときの「なんだこれは」が起きなくなります。人は、聞いていた通りのものにはあまり腹を立てません。

この3通は毎回手で送るものではなく、登録をきっかけに自動で流します(シナリオ配信)。作り方はステップ配信の作り方あいさつメッセージの文面はあいさつメッセージの例文に業種別の型があります。

特典の設計が登録直後の離脱を決める

「登録で500円OFF」のように1回きりで完結する特典で集めると、使った瞬間に用が済みます。同じ原資を使うなら、次回使えるもの貯まっていくもののほうが残ります。特典の型ごとの残りやすさはLINE友だちの増やし方で比較しています。

5. 1通の作り方:冒頭2行・行き先1つ

ここからは、送る1通そのものの話です。ブロックの引き金は通知で引かれます。トークを開く前に、通知に出た数十字で「また売り込みか」と判断されると、そこで外されます。

① 冒頭2行を挨拶で埋めない

通知に表示されるのは冒頭のごく一部です。「いつもご利用ありがとうございます。◯◯店です。」で始めると、通知で見えるのは挨拶だけになり、中身が伝わりません。挨拶は2行目以降に回し、1行目に用件を置いてください。

1行目通知でどう見えるか
直す前いつもご利用ありがとうございます。店名と挨拶だけ。開く理由がない
直した後【今週末のみ】17時までのご来店で1品サービス用件と期限が見える。開くかどうかを判断できる

② 行き先を1つに絞る

1通の中に「予約はこちら」「クーポンはこちら」「InstagramもLINEも」と複数の行き先を入れると、どれも押されません。その配信で押してほしい行動を1つ決め、それ以外を削ります。削った分は次回に回せば、配信ネタにもなります。

③「自分向けだ」と分かる一言を入れる

ブロックの理由で最も多いのが「自分には関係ない」です。対象を絞って送っているなら、そのことが分かる一言を入れてください。「前回◯◯をご利用の方へ」「土日にご来店の多い方へ」——これがあるだけで、同じ本文でも受け取り方が変わります。

④ 長さより、読む理由

「長文は嫌われる」は半分正解です。読む理由がある長文は読まれ、理由のない短文は読まれません。目安としては、本文3〜4行+リンク1つで収まらない内容は、リンク先のページに逃がすほうが読まれます。

反応が数字としてどう出るかは開封率とクリック率|数え方と上げ方の順番にまとめています。なお、割引や効果をうたう文面には表現上のルールがあるため、LINE配信のNG表現もあわせて確認してください。

6. 売り込み回は「下ごしらえ」で決まる

売り込みをやめる必要はありません。売り込みの前に何を送っていたかで結果が変わります。案内を出す前に、読んで得のある配信を2回ほど届けておくと、同じ案内でもブロックが減ります。

「役に立つ配信」が思いつかない場合は、日々の仕事の中にあります。使い方のコツ、選び方の基準、よくある質問への答え、季節の注意点——お客様に口頭で説明していることは、そのまま配信になります。ネタの作り方と1ヶ月の組み方は配信ネタの作り方と1ヶ月カレンダーの型にあります。

売り込み回そのものの作り方

  • 理由を書く。「なぜ今なのか」(季節・入荷・在庫・周年)が無い案内は、単なる催促に見えます
  • 対象を絞る。全員に送らない。前に買った人、来ていない人など、その案内に意味がある人だけに送ります
  • 1回で引く。反応が無い相手に同じ案内を追いかけると、そこでブロックされます

7. 送らない人を決める

ブロック対策で最も確実なのが、全員配信をやめることです。対象を絞ると、ブロックが減るうえに配信通数も減ります。効果と費用が同時に改善する数少ない打ち手です(通数の考え方は配信通数の数え方)。

外す相手理由
直近で同じ案内を受け取った人繰り返しは「しつこい」と受け取られる
その商品・サービスの対象外の人関係のない配信は「自分向けではない」の典型
すでに予約・購入済みの人済んだ案内が届くと、雑に扱われていると感じさせる
「配信は不要」と伝えてきた人送り続ければ通報につながる(アカウント停止のリスク

長く反応が無い相手をどう扱うかは判断が分かれますが、いきなり売り込みを送るのが最悪という点は共通しています。手順は休眠顧客の掘り起こしにまとめました。

間隔が空いてしまった場合

「ブロックが怖いから配信を止める」は、いちばん多い誤った対処です。2ヶ月ぶりの配信は、週1回の配信よりブロックされます。忘れられた状態で届くからです。間隔が空いてしまったら、いきなり販促を送らず、1通目でどこの誰かなぜ登録されているかを思い出させてください。頻度そのものの決め方は配信の頻度と時間帯にあります。

8. スタッフが複数いる場合の歯止め

配信を作る人が複数いると、対象の絞り込みが崩れます。「急ぎだから全員に送る」が数回続くと、ブロックはそこから増えます。歯止めは2つで足ります。

  • 送信できる人を絞る。作る人と送る人を分け、送信の直前に1人が対象を確認する
  • 配信履歴を全員が見られるようにする。先週何を送ったか分からないまま作ると、同じ案内が重なります

権限の分け方は複数スタッフでのLINE運用、店舗をまたぐ場合は複数店舗の運用を参照してください。

9. よくある失敗

失敗何が起きるか直し方
「お得な情報をお届け」で集めている毎回「得」を期待され、届かないたびに外れる届く中身を具体的に書く(入荷情報/月2回のクーポン等)
あいさつメッセージが初期設定のまま登録直後の期待値を作れず、3通目で驚かれる何を・どのくらい送るかを1通目で宣言する
1回きりの割引で友だちを集めた使った瞬間に用が済み、直後に外れる次回使えるもの・貯まるものに変える
冒頭が「いつもありがとうございます」通知で用件が見えず、開かれないまま判断される1行目に用件を置き、挨拶を2行目に回す
1通にリンクを3つ入れたどれも押されない行き先を1つに絞り、残りは次回に回す
毎回全員に送っている関係のない人に届き続け、ブロックと通数が同時に増える対象を絞る。済んだ人・対象外の人を外す
反応が無い相手に同じ案内を追送したしつこさが引き金になる1回で引く。次は別の切り口で送る
怖くなって配信を止めた再開時に、止める前より外れる止めず、頻度を落として続ける
「ブロックしないでください」と書いたブロックという選択肢を思い出させる書かない。読む理由を作るほうに手を使う

まとめ

ブロックを減らすためにやることを3つに絞るなら、次のとおりです。

  • 登録時の約束と、届く中身を揃える。ズレていれば、頻度をどう変えても外れ続けます
  • 登録直後の3通を自動で流す。1通目で「何が・どのくらい届くか」を宣言する
  • 全員配信をやめる。対象を絞ると、ブロックも配信通数も同時に減ります

今日1つだけ手を付けるなら、あいさつメッセージです。登録するすべての人が必ず読む唯一の配信で、しかも一度直せば以後ずっと効きます。すでにブロックが増えている場合は、原因の切り分けから始めてください(ブロック率の見方と原因の切り分け)。ブロックは増えていないのに反応だけが出ない場合は、配信の反応がないときの切り分けが入口です。

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