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リッチカード・リッチメッセージの作り方|使い分けと設計

2026年7月31日 公開

配信の反応が伸びないとき、内容より先に見直せるのがメッセージの形式です。同じ案内でも、テキストで送るか、画像1枚のリッチメッセージで送るか、複数のカードを並べて送るかで、押される率は変わります。ここでは形式の違いと、どれをいつ使うかを整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。テンプレートの種類や画像サイズ、カード枚数の上限などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

この記事でわかること

  • 「リッチカード」と呼ばれているものの正体(名称の整理)
  • テキスト/リッチメッセージ/カードタイプメッセージの使い分け
  • リッチメッセージを作る4ステップ
  • カードの構成要素と、並べる枚数の決め方
  • リッチにしても通数が増えない理由と、増える条件
  • 作った後にどの数字を見るか

「リッチカード」とは、どれのことか

先に名称を整理します。検索でよく使われる「リッチカード」という名前の機能は、LINE公式アカウントにはありません。カード状のメッセージを指してそう呼ばれているだけで、実際の機能名はカードタイプメッセージです。

よく使われる呼び方実際の機能見え方
リッチカード/カルーセルカードタイプメッセージカードが横に並び、スワイプして選ぶ
リッチメッセージリッチメッセージ1枚の画像全体がタップできる
リッチメニューリッチメニュートーク画面の下に常時出るメニュー

紛らわしいのは3行目です。リッチメニューは配信ではなく、トーク画面に固定で表示される導線で、まったく別の機能です。作り方はLINEリッチメニューの作り方にまとめています。以下、この記事では機能名の「カードタイプメッセージ」で統一します。

まず、形式ごとの向き不向きを押さえる

形式見え方向いている用途作る手間
テキスト文字だけの吹き出しお知らせ・営業時間の変更・お詫び
画像+テキスト写真と文章を並べる新メニュー・入荷の紹介
リッチメッセージ1枚の画像全体がタップできるキャンペーン・クーポン・1つの訴求
カードタイプメッセージカードを横にスワイプして選ぶ複数商品・複数メニュー・スタッフ紹介

ポイントは「選ばせたいかどうか」です。訴求が1つならリッチメッセージ、複数の選択肢から選んでほしいならカードタイプメッセージ。この一点で決められます。

逆に、営業時間の変更や臨時休業のお知らせを画像にする必要はありません。読ませるだけの情報は、テキストのほうが速く伝わります。形式を凝ることが目的になると、作る時間だけが増えて反応は変わりません。

リッチメッセージの作り方

① 目的を1つに絞る

いちばん多い失敗が、1枚の画像に情報を詰め込むことです。「新メニュー」「クーポン」「予約はこちら」を全部載せると、どれも押されません。その配信で押してほしいボタンを1つ決めて、それ以外を削るのが最初の作業です。

② 画像は文字を減らして作る

編集画面のPCでは読める文字も、実際のトーク画面ではかなり小さく表示されます。画像に入れるのは見出しの一言と写真だけにして、説明は吹き出しの本文側に書くほうが読まれます。

サイズはテンプレートに合わせて用意します(正方形が基本形)。細かい推奨サイズは変更されることがあるため、作成画面のテンプレートに表示される寸法に従うのが確実です。

③ タップ領域ごとにリンクを分ける

リッチメッセージは、画像を分割してそれぞれに別のリンクを設定できます。分割を使うなら、「見た目の区切り」と「タップ領域の区切り」を一致させること。画像では2つに分かれて見えるのに、タップ領域が1つしかないと、押した場所と違うページに飛んで離脱されます。

④ 実機でテストしてから送る

テスト送信は必ず自分のスマホで確認します。文字の潰れ、タップ領域のズレ、リンク切れは、実機で1回見れば数秒で分かります。一斉配信は取り消せません。ここを省略して全員に送ってしまう事故が、いちばん痛い失敗です。

カードタイプメッセージが効く場面

カードタイプメッセージは、カードを横に並べてスワイプで選んでもらう形式です。次のような「並べて比べさせたい」場面で強く効きます。

  • 飲食店:コース3種類を並べ、それぞれから予約に飛ばす
  • 美容室・エステ:メニュー別に料金と所要時間を出し、選んだものをそのまま予約へ
  • EC:新商品を数点並べ、気になったものの商品ページへ
  • 不動産:条件に合う物件を数件並べ、内見予約につなげる
  • スタッフ紹介:指名につなげたいサロン・クリニックで有効

カード1枚の構成要素

カードは、おおむね次の部品でできています。作る前にこの並びを頭に入れておくと、素材の準備が一度で済みます。

部品入れるもの作るときのコツ
画像商品・メニュー・スタッフの写真全カードで縦横比と明るさを揃える。バラバラだと安っぽく見える
タイトル商品名・コース名短く。長いと途中で切れる
説明文ひとことの補足スペックではなく「誰向けか」を書くと選ばれやすい
価格・ラベル金額、所要時間、「残りわずか」など比較させたいなら全カードで同じ項目を出す
ボタン予約する・見る・購入するカードごとに別のリンク先を設定する

いちばん効くのは4行目です。3つのコースを並べるのに、1枚目だけ所要時間があって2枚目に無い、といった状態では比較になりません。比べさせたい項目を先に決めて、全カードで同じ順番に並べる。これだけで選ばれる率が変わります。

枚数は「3枚」から始める

並べられる枚数には上限がありますが、実務で重要なのは上限ではなく並べすぎないことです。選択肢が多いほど選ばれなくなります。「全部載せる」ではなく「今月おすすめの3つ」に絞ったほうが、結果として予約数は増えます。

もうひとつ、見落とされがちな前提があります。最初に目に入るのは1枚目だけで、2枚目以降はスワイプされて初めて見られます。つまり1枚目に何を置くかが実質的な勝負です。並べる順番は「店として売りたい順」ではなく、いちばん多くの人に刺さる順にしてください。

作る順番

  1. 並べるものを決めて数を絞る(3枚を基本、多くても5枚まで)
  2. 比べさせる項目を決める(価格・所要時間・対象など、全カード共通で出す)
  3. 画像を同じ比率で用意する(トリミングをそろえる。ここを省くと見た目で損をする)
  4. カードごとにリンク先を分ける(どのカードが押されたか分かるようにする)
  5. 実機でスワイプして確認する(文字切れ・押しにくさは実機でしか分からない)

4番目を省いて全カードを同じページに飛ばしてしまうと、「どれが選ばれたか」が永久に分かりません。ここは後から取り返せないので、面倒でも配信前に分けておきます。

お客様ごとに中身を変える

並べる中身をお客様ごとに変えたいなら、セグメント配信と組み合わせます。前回コースを頼んだ人にはコースを、単品利用の人には単品を——という出し分けができると、同じカード枚数でも反応が変わります。

費用:リッチにしても通数は増えない

誤解されやすいのですが、リッチメッセージもカードタイプメッセージも「吹き出し1つ=1通」です。画像だから高い、カードが5枚だから5通、ということはありません。

費用が増えるのは、吹き出しを分けたときです。「テキストで前置き → 画像 → クーポン」と3つに分けて送れば3通ぶん消費します。同じ内容なら1つの吹き出しにまとめるか、カードタイプメッセージにまとめるほうが安く、通知も1回で済むので相手にもうるさく感じられません。数え方の詳細はLINEメッセージの「1通」の数え方で解説しています。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
画像に文字を詰め込むスマホで読めず、そのまま流される見出し一言+写真だけにする
リンクを設定していない見てもらえても行き先がない画像には必ずリンクを設定する
毎回リッチにする作る時間が増え、配信頻度が落ちるお知らせはテキストで軽く送る
リンク先がPC向けページ飛んだ先で読めず離脱するスマホで開いて確認してから設定
訴求が複数あるどれも押されない1配信=1目的に絞る
カードを並べすぎる選びきれず、そのまま閉じられる3枚を基本にする。多くても5枚
全カードを同じURLに飛ばすどれが選ばれたか分からないカードごとにリンク先を分ける
カードの画像比率がバラバラ見た目で安く見え、比較されないトリミングを揃えてから登録する

作った後:押された数で判断する

形式を変えたら、必ずクリック数を前回と比べます。見るのは「配信した人数のうち、何人がリンクを押したか」。ここが上がっていなければ、画像を凝った意味はありません。

比較しやすくするコツは、一度に1つだけ変えることです。形式・配信時間・文面を同時に変えると、何が効いたのか分からなくなります。指標の見方は開封率・クリック率を上げる方法、反応が出ないときの切り分けはLINE配信の反応がないにまとめています。

反応の良かった形式が分かったら、それをステップ配信に組み込みます。都度手で送るのではなく、登録からの日数に応じて自動で届くようにしておけば、当たった型を毎回作り直さずに使い回せます。

まとめ

  • 「リッチカード」と呼ばれているのはカードタイプメッセージ。リッチメニューとは別物
  • 訴求が1つならリッチメッセージ、選ばせたいならカードタイプメッセージ。お知らせはテキストで十分
  • カードは3枚を基本に。比べさせる項目は全カードで揃え、1枚目にいちばん刺さるものを置く
  • カードごとにリンク先を分ける。分けないと、どれが選ばれたか後から分からない
  • 画像に文字を詰めない。見出し一言+写真、説明は本文に置く
  • リッチにしても通数は増えない。増えるのは吹き出しを分けたとき
  • 送る前に必ず実機でテスト。一斉配信は取り消せない
  • 変えたらクリック数を前回と比べる。一度に変えるのは1つだけ

LCALL(自社サービス・PR)は画像つき配信・カルーセル・シナリオを標準搭載し、配信ごとのクリック数も管理画面で確認できます。配信の作り方はLcallで一斉配信を送る手順、設計のご相談は無料相談で承ります。

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