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LINEの顧客管理のやり方|「誰が誰か分からない」を解消する

2026年8月10日 公開

友だちは増えたのに、配信はいつも「全員に同じ内容」。この状態が続く原因は、配信の腕前ではなく友だちが誰なのか分からないまま溜まっていることにあります。LINE公式アカウントは配信の道具としては優秀ですが、そのままでは顧客台帳になりません。この記事では、LINEで顧客管理がどこまでできるのか、名簿として使うために最初に決めるべきことは何かを、実際に手を動かす順番で整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。テンプレートの種類や画像サイズ、カード枚数の上限などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

LINEの友だちは、初期状態では「名前のない番号」

まず前提の確認です。友だち追加された時点で、こちら側に渡ってくる情報は限られています。

内容
分かること表示名(本人が設定したLINE上の名前)/アイコン画像/友だちになった日/ブロックされているか/こちらが付けたタグ・メモ
分からないこと本名/電話番号/メールアドレス/住所/来店・購入の履歴/どこから登録したか/過去に何を聞かれたか
拡張ツールを使わないLINE公式アカウント単体の場合の一般的な整理です。

問題は表示名です。本人が自由に設定できるため、「ゆう」「.」「絵文字だけ」といった表示名は珍しくありません。予約台帳の「山田様」と、トーク画面の「ゆう」が同じ人かどうかは、こちらからは分かりません。友だち1,000人という数字は、名簿1,000件という意味ではないということです。友だちは増えているのに売上が動かない状態についてはLINEの友だちは増えたのに売上につながらないでも扱っています。

そして最も取り返しがつかないのが登録経路です。店頭のPOPから登録した人と、キャンペーン目当てでSNSから登録した人は、次に送るべき内容がまったく違います。しかし登録が済んでしまえば、あとから「この人はどこから来たのか」を判別する方法はありません。顧客管理の話で最初に手を付けるべきなのがここです。

情報は「聞く」より先に「行動から溜まる」形にする

顧客管理というとアンケートで属性を集めることを想像しがちですが、質問を増やすほど答えてもらえなくなります。実務で機能するのは、相手が何もしていないつもりのうちに溜まる情報です。溜め方は3種類あります。

種類溜まるきっかけ手間
入口タグ登録したURL・QRコードの違い入口_店頭POP/入口_チラシ/入口_Instagram最初の設定だけ
回答タグフォーム・アンケートの選択肢興味_カット/興味_カラー、来店希望_平日夜フォーム作成時のみ
行動タグ配信内のリンクを押した/予約した/来店した反応_クーポン/状態_予約済/状態_来店済自動

この3つが動いていれば、名前を1件も聞かなくても「店頭から来て、カラーに反応して、まだ予約していない人」という単位で配信先を絞れます。セグメント配信が効かないという相談の大半は、配信機能の問題ではなく、絞るための材料がそもそも溜まっていないという話です。入口を分けて計測する具体的なやり方はLINEの友だちが増えない|4つの原因で導線側から説明しています。

タグは「増やす」より「命名ルール」を先に決める

タグは増やすこと自体は簡単なので、半年後には誰も意味を説明できないタグが50個並んでいる、という状態になりがちです。運用が続くかどうかは、最初に決める3つのルールで決まります。

ルール内容判断の基準
①目的そのタグで配信先を絞るか、対応時に見るかどちらでもないタグは作らない
②命名「カテゴリ_値」の形に統一する入口_/興味_/状態_/対応_ の4種類程度に収める
③粒度迷ったら粗くする細かいタグは後から統合できるが、粗い記録は後から細かくできない

命名の差は運用に直結します。「キャンペーン」「7月」「新規」のようなタグは、3ヶ月後には何のことか分かりません。「入口_7月チラシ」「状態_新規未来店」であれば、担当が変わっても意味が伝わります。

もうひとつ、状態を表すタグは付け外しの条件までセットで決めるのがコツです。「状態_予約済」は付けるだけで外す条件を決めていないと、来店済みの人にいつまでも予約案内が届きます。設定手順そのものはタグ管理・セグメントを作る手順にまとめています。

名前と連絡先は「必要になった場面」で聞く

登録直後にプロフィール入力を求めると、そこで確実に人が減ります。とくに特典目当てで登録した直後は、入力の負担に見合う理由が相手側にありません。聞く場面は次のように分けます。

場面聞いてよいもの聞かないほうがよいもの
登録直後(原則なし。聞くとしても選択式の興味関心1問まで)氏名・電話番号・住所・生年月日
予約・申込のとき氏名・電話番号・希望日時・人数職業・年収・詳細な事情
特典を渡すとき誕生月(月だけで足りる)生年月日の年まで
来店・購入の後満足度・次回の希望他店の利用状況

ポイントは相手にとって入力する理由がある場面でだけ聞くことです。予約フォームで電話番号を聞くのは自然ですが、同じ項目を登録直後に置くと不審に見えます。誕生日を年まで聞く必要があるケースはほとんどなく、月だけ持っていれば誕生日メッセージとクーポンは成立します。

トークに書かせない情報を、先に決めておく

顧客管理でいちばん事故が起きるのは、集め方ではなく集まってしまうほうです。トーク画面は対応したスタッフ全員が見られ、履歴として残り続けます。以下は入口の時点で別の受け口に回すのが安全です。

  • 症状・既往歴・体の悩みの詳細(クリニック・整体・エステ)
  • 口座番号・クレジットカード番号・暗証番号
  • 年収・勤務先・自己資金(不動産・金融)
  • 他のお客様の氏名を含む苦情・トラブルの詳細

「聞かない」ではなく「LINEのトークでは受け取らない」という線引きです。必要な情報であれば、電話や来店時、あるいは回答が担当者だけに届くフォームに回します。業種ごとの具体的な線引きはクリニック・歯科のLINE予約不動産のLINE内見予約でも触れています。

既存の顧客名簿とLINEの友だちをどうつなぐか

すでに予約台帳や販売管理に名簿がある場合、「その名簿をLINEに取り込めないか」という相談をよく受けます。ここは誤解が多い部分です。

やりたいことできるか実際の進め方
名簿のリストからLINEの友だちを作るできない友だち追加は本人の操作でしか発生しない。案内して登録してもらうしかない
既存の友だちにタグ・属性をまとめて付けるできる顧客データを書き出し、値を編集して取り込む(同一人物はIDで突き合わせる)
予約・購入とLINEの友だちを紐づけるできるLINE経由の予約フォーム・会計から登録すれば自動で紐づく

つまり名簿からLINEを作ることはできず、LINE側から名簿を育てていくのが唯一の道筋です。既存客には来店時の声かけ・レシート・同梱物で登録してもらい、以後の予約や購入をLINE経由に寄せていくと、放っておいても紐づきが増えます。ツールを乗り換えるときにどこまで持ち出せるかはLINE拡張ツールの乗り換えにまとめています。

担当者が辞めても引き継げる形にしておく

顧客情報が「ベテランスタッフの記憶」に入っている状態は、顧客管理ができていない状態と同じです。判断材料になった会話はメモに残し、対応中かどうかはタグで表す。この2つがあれば、担当が休んでも別のスタッフが同じ温度で返せます。

アカウント自体の管理権限も同様です。前任者の個人アカウントに紐づいたままだと、退職時に何も引き継げません。LINE公式アカウントの引き継ぎ複数人運用のつくり方を先に読んでおくと、後から慌てずに済みます。

できているかどうかは、この3つで分かる

見る数字意味目指す方向
入口が分かっている友だちの割合経路タグが付いている人の割合新規登録分は100%に近づける
全員配信の割合絞らずに送った配信の比率下がるほど情報が使えている
予約・購入と紐づいた人数実際の売上に接続できている人数友だち数より、こちらを増やす

友だち数を追いかけるのをやめて3つ目を見るようにすると、判断が変わります。他の指標との関係はLINE運用で見るべき数字7つを参照してください。

よくある失敗

やりがちなこと何が起きるか代わりにやること
登録URLを1本だけ使う経路が永久に分からなくなる媒体ごとにURL・QRを分ける
登録直後に氏名と電話番号を聞く特典目当ての人がその場で離脱する予約・申込の場面まで待つ
ルールなしでタグを増やす意味が分からないタグが並び、誰も使わなくなる「カテゴリ_値」に統一する
状態タグを外す条件を決めていない来店済みの人に予約案内が届く付ける条件と外す条件をセットで決める
顧客情報をスタッフの記憶に置く担当が休むと対応品質が落ちる判断材料はメモ、進行状況はタグ
症状・口座番号をトークで受け取る全スタッフが見られる場所に残り続ける入口で断り、別の受け口に回す
名簿からLINE友だちを作ろうとするできないまま時間を使う既存客に登録してもらう導線を作る

まとめ

  • LINEの友だちは初期状態では名前のない番号。友だち数は名簿件数ではない
  • 最初にやるのは入口ごとにURL・QRを分けること。登録経路は後から判別できない
  • 情報は聞いて集めるより、入口タグ・回答タグ・行動タグで勝手に溜まる形にする
  • タグは数より命名ルール。「カテゴリ_値」に統一し、状態タグは外す条件まで決める
  • 氏名・連絡先は相手に入力する理由がある場面で聞く。登録直後は聞かない
  • 症状・口座番号など残ると困る情報はトークで受け取らないと決めておく
  • 名簿からLINE友だちは作れない。LINE側から名簿を育てるのが唯一の道
  • 見る数字は入口が分かっている割合・全員配信の割合・売上と紐づいた人数の3つ

LCALL(自社サービス・PR)では、ここまでの仕組みをひとつの画面の上で組めます。媒体ごとの登録URL・QRの発行と登録と同時のタグ自動付与友だち集め・流入計測、フォームの回答に応じたタグ付けはアンケートの回答アクション、対応履歴とメモは受信箱に集約されます。タグで絞った配信や、状態に応じた自動配信はシナリオ配信から設定でき、予約システムを通した予約はLINEの友だちと自動で紐づきます。これらはLite(月額9,800円)から標準搭載です。ログインできるスタッフが複数必要な場合はStandard(月額14,800円・5人まで)が対象になります。プランの比較は料金ページから。タグ設計をどう組むかのご相談は無料相談で承ります。

まずは無料でご相談ください

あなたの業種・お店に合わせた使い方をご案内します。相談だけでも構いません。

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