美容室

美容室のLINE予約の作り方|指名・所要時間と次回予約

2026年7月17日 公開

美容室の予約は、飲食店の「席を押さえる」とは仕組みが違います。押さえているのは席ではなくスタイリスト1人の時間で、しかもメニューによって必要な時間が2倍以上変わります。ここを整理しないままLINE予約を作ると、当日ずっと押し続けるか、逆に空き時間が埋まらないかのどちらかになります。

この記事では、美容室がLINEで予約を受けるときに先に決めておくことを、作る順番でまとめます。美容室向けの活用全体は美容室のLINE集客・リピートもご覧ください。

この記事でわかること

  • LINE予約で本当に効くのは新規ではなく2回目以降だという話
  • メニュー別の所要時間の決め方と、一律枠にすると崩れる理由
  • 指名あり/なし/おまかせの受け方の違い
  • 確定型とリクエスト型のどちらを選ぶか
  • 予約時に聞かないほうがいい項目
  • 次回予約を来店日起点でずらして送る設計
  • 見る数字4つと、よくある失敗8件

1. LINE予約が効くのは「新規」ではなく「2回目以降」

最初に期待値を合わせておきます。LINE予約を入れても、新規のお客様が急に増えることはありません。新規の多くは集客媒体や検索から来るためで、そこはそのまま使い続けることになります。

LINE予約が効くのは、一度来たお客様の2回目以降です。ここが媒体側のままだと、来るたびに手数料や掲載の負担がかかり続けます。初回のお客様を来店時にLINEの友だちにしておき、2回目からは自店のLINEで受ける——これが売上への効き方としては最も大きい変化です。

予約の入口向いている用途気をつけること
電話込み入った相談・高齢の常連施術中は出られない。取りこぼしがそのまま失客になる
集客媒体新規の獲得2回目以降も媒体経由だと負担が続く
LINE2回目以降・次回予約・変更の連絡初回来店時に友だちになってもらう導線が要る

初回来店時に登録してもらう導線づくりは友だち追加QRコード・URLの作り方、登録直後に届く文面はあいさつメッセージの例文にまとめています。

2. 枠は「時間」で切る。メニュー別の所要時間を先に決める

いちばん多い失敗が、予約枠を一律30分(または60分)で並べてしまうことです。美容室のメニューは所要時間の幅が大きいため、一律にすると次のどちらかが必ず起きます。

  • 枠を短く取った場合:カラーやパーマが枠に収まらず、その日の後半がすべて押す
  • 枠を長く取った場合:カットだけのお客様にも長い枠を使い、1日に入れられる人数が減る

先にやるのは、実際にかかっている時間をメニュー別に測ることです。感覚ではなく、直近の何人かで測ります。

メニュー例枠の考え方注意
カットのみ短い枠。回転の調整役になるシャンプー・ブローを含むかで変わる
カット+カラー長い枠。放置時間が含まれる放置中に別のお客様を入れるなら、その前提で枠を組む
パーマ・縮毛矯正最も長い枠。1日に入れられる本数に上限がある1日何本までかを決めておかないと他が入らない
トリートメント単品短い枠。空き時間の埋め合わせに使える予約可能な時間帯を絞って出す手もある

ポイントは放置時間(薬剤を待つ時間)を、空きとして使うかどうかを最初に決めることです。使うなら枠は細かく、使わないなら1本の長い枠にします。この方針が決まっていないと、予約は取れているのに現場が回らない、という状態になります。

3. 指名をどう受けるか

指名の扱いを決めずに公開すると、「指名したい人が選べない」か「フリーで来たい人が選べない」のどちらかが起きます。

受け方お客様側店側で起きること
指名あり担当を選んで予約するその担当が埋まると、他が空いていても取りこぼす
指名なし(フリー)日時だけ選ぶ空きを埋めやすい。誰が担当するかは店側で割り当てる
おまかせ「空いている人で」と伝える新人・手が空いているスタッフに回せる

おすすめは指名ありとフリーの両方を出して、指名が埋まっているときにフリーの空きが見える状態にすることです。指名だけにすると、予約したい気持ちがあるお客様を、空き枠があるのに帰してしまいます。

4. 「その場で確定」か「いったん受け付け」か

確定型リクエスト型
お客様その場で予約が決まる店の返事を待つ
枠の設定どおりに埋まる担当・所要時間を見て調整できる
向く場合メニューと所要時間が整理できている相談込みのメニューが多い・スタッフ数が少ない
危険なところ設定を間違えると当日に押す返信が遅いと、その間に他店で予約される

リクエスト型を選ぶなら、「◯時間以内にご連絡します」と受付完了の時点で伝えることがセットです。これが無いと、お客様は予約できたのかどうか分からないまま待つことになり、離脱します。返信そのものが追いつかない場合はLINEの返信が追いつかないときの対処もあわせてご覧ください。

5. 予約のときに聞かないほうがいいこと

入力項目を増やすほど、予約は完了しなくなります。当日のカウンセリングで聞けることは、予約時に聞かないのが原則です。

予約時に聞く当日に聞く
お名前・連絡先髪の悩み・くせの出方
メニュー(だいたいで可)仕上がりの希望・長さ
指名の有無使っているホームケア
希望日時過去の施術履歴の詳細

お客様の情報は、予約フォームで一度に取るのではなく来店のたびに少しずつ溜めるほうが現実的です。溜め方はLINEの顧客管理のやり方で扱っています。

6. 予約が入ってから当日までを設計する

予約を受けて終わりにすると、当日の来店率が落ちます。用意するのは2通だけです。

  • 予約直後:日時・メニュー・担当・所要時間の目安・場所を1通で確認
  • 前日:リマインド。ここに変更・キャンセルの導線を必ず入れる

無断キャンセルの多くは「行きたくない」ではなく「連絡しづらい」ことが原因です。前日の連絡に変更のリンクを入れておくと、無断キャンセルが変更に置き換わります。詳しくは予約の無断キャンセル(ノーショー)対策にまとめました。

7. 次回予約は「店内で取る」が本命。LINEは取りこぼしの回収

いちばん確実な次回予約は、お会計のときにその場で取るものです。LINEはその代わりではなく、取れなかった人を後から拾う役割です。

ここで大事なのが、一斉配信にしないことです。「そろそろいかがですか」を全員に同じ日に送ると、先週来たばかりのお客様にも届きます。前回来店日を起点に、その人のメニューの周期を数えて送るのが正しい形です。

メニュー案内を出すタイミングの考え方
カット伸びて気になり始める頃。短い周期で回る
カラー根元が気になり始める頃。カットより短いことが多い
パーマ・縮毛矯正最も長い周期。案内の回数は少なくてよい

周期は店とお客様によって違うので、常連の上位20人の来店間隔から自店の数字を出すのが確実です。平均ではなく中央値を取ると、年1回だけの人に引き伸ばされません。そして予約が入った時点で以降の案内を止める設定を必ず入れます。止めないと、予約した人に「そろそろいかがですか」が届いて逆効果になります。

しばらく来ていないお客様への声かけは、次回予約の案内とは分けて考えます。線引きの決め方は休眠顧客の掘り起こしに、リピート施策全体は美容室がLINEでリピートを増やす方法にまとめています。

8. 見る数字は4つ

数字意味低いときに疑うこと
予約に占めるLINE経由の割合媒体・電話から移せているか来店時の友だち追加の案内が抜けている
予約ページを開いた人のうち完了した割合入力の重さ項目が多い・空きが少なく見える
次回予約率(会計時に取れた割合)店内の声かけ言い方が決まっていない
案内を送った人のうち予約した人数周期の当たり具合タイミングが早い/遅い、一斉配信になっている

配信の頻度や時間帯そのものの決め方はLINE配信の頻度と時間帯を、送りすぎでブロックが増えていないかの確認はブロック率の見方をご覧ください。

よくある失敗

失敗何が起きるか直し方
予約枠を一律の長さで並べる当日押すか、空きが埋まらないメニュー別に実測して所要時間を決める
指名予約だけを受け付ける担当が埋まると取りこぼすフリー枠も同時に見せる
リクエスト型なのに返信目安を書かない待っている間に他店で予約される受付完了の時点で返信の目安を伝える
予約フォームで髪の悩みまで聞く入力の途中で離脱する当日のカウンセリングに回す
前日リマインドに変更の導線が無い連絡しづらくて無断キャンセルになるリマインド内に変更・キャンセルのリンクを置く
次回予約の案内を全員に一斉送信する先週来た人にも届き、雑に見える前回来店日を起点に人ごとにずらす
予約が入っても案内が止まらない予約済みの人に催促が届く予約成立で以降の配信を止める設定を入れる
新規獲得をLINE予約に期待する効果が無いと判断して止めてしまう2回目以降の移行で評価する

まとめ

美容室のLINE予約は、所要時間 → 指名の扱い → 受け方(確定かリクエストか) → 聞く項目 → 前日までの連絡 → 次回予約の順で決めると崩れません。逆にこの順番を飛ばして予約ページだけ公開すると、現場が押すか、空きが埋まらないかのどちらかになります。

LCALL(自社サービス・PR)では、メニュー別の所要時間や担当を踏まえた予約、前回来店日を起点に人ごとにずらして送るシナリオ配信(予約が入ったら止める停止条件つき)、予約の相談や変更のやり取りをまとめる受信箱を同じ画面で扱えます。予約・シナリオ配信受信箱Lite(月額9,800円)から標準搭載です。クーポン・ポイントカードを次回来店の後押しに使う場合はPro(月額19,800円)が対象になります。プランの違いは料金ページをご覧ください。自店のメニュー構成に合わせた枠の組み方は無料相談から承ります。

#美容室#LINE予約#作り方#リピート

美容室でのLINE活用を相談する

あなたの業種・お店に合わせた使い方をご案内します。相談だけでも構いません。

美容室でのLcallの使い方を見る →

関連記事