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車検・点検リマインドをLINEで送る方法|入庫を逃さない設計

2026年8月20日 公開

車検は2年に1度、法定点検を足しても年に1回程度。お客様との接触がこれだけ空く商売は、忘れられて当たり前です。失注の理由を伺うと「価格で負けた」という答えが多いのですが、実際に多いのは価格以前の話——他社が先に声をかけていただけ、というケースです。

満了の数ヶ月前になると、ディーラー・車検専門店・ガソリンスタンド・保険会社から案内が一斉に届きます。ハガキが積み上がるなかで、お客様は結局「最初に思い出した1社」に連絡します。入庫を決めているのは見積りの安さではなく、思い出してもらう順番です。

この記事でわかることは次の5つです。

  • 満了日から逆算した、声をかける5回のタイミングと、それぞれの目的
  • 日付管理のツールを増やさずに回す「満了月タグ」の作り方
  • 車検と車検の間(2年間)に接点を作る、点検・消耗品のサイクル
  • 友だち登録がいちばん取れる場面(結論:納車のとき)
  • 見る数字を「入庫台数」ではなく「満了月ごとの入庫率」にする理由
この記事は、自動車整備・車検を扱う事業者がLINEを運用するときの実務上の整理です。車検(継続検査)の有効期間や法定点検の区分は、車種・用途・初度登録からの経過によって異なり、整備の実施範囲も認証工場・指定工場の区分によって変わります。制度面の最終的な確認は国土交通省・運輸支局の公式情報および所属団体にお願いします。料金・割引の表示は景品表示法(有利誤認・二重価格表示)の対象になり得ます。LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

まず、なぜ入庫が途切れるのかを数字で見る

他業種と接触の頻度を並べると、この業種の難しさがはっきりします。

業種来店の間隔2年間の接触回数忘れられるか
飲食店数週間〜数ヶ月10回以上忘れられにくい
美容室1〜2ヶ月12〜24回忘れられにくい
整体・接骨院1〜4週間多い中断が課題
車検のみの整備工場24ヶ月1回ほぼ忘れられる

2年で1回しか会わない相手に、満了の1ヶ月前だけハガキを送っても勝てません。やることは2つです。①満了前の声かけを1回から5回に増やす。②車検の間の2年間に、点検や消耗品で接点を作る。この2つを仕組みで回せるかどうかが、そのままリピート率になります。

満了日から逆算して、声をかける時期を決める

「いつ送るか」を決めておかないと、忙しい月は必ず飛びます。満了日を基準に、送る回数と目的を先に決めてしまいます。

時期目的伝えることやってはいけないこと
3ヶ月前他社より先に思い出してもらう満了月のお知らせ。早めの予約で希望日が取れることいきなり金額を出して比較の土俵に乗る
2ヶ月前概算を出して検討に入れてもらう車種・年式からの概算と、追加整備が出やすい箇所「最安」「どこよりも安い」などの断定
1ヶ月前日程を決めてもらう空いている日、代車の有無、預かり時間もう一度同じ案内文を送る
2週間前まだ決めていない人を拾う残っている枠、当日中に返せる日全員に送る(予約済みの人に送ると信用を失う)
満了直後他社に行った人を次につなげる点検・オイル交換の案内。次回満了月の記録「なぜ来なかったのか」を問う文面

なぜ3ヶ月前から始めるのか

他社のDMが届き始めるのが、だいたい2ヶ月前です。同じタイミングで出せば、比較されるのは金額だけになります。1ヶ月早く接触して「もう決めてある」状態を作れば、そもそも比較の対象になりません。早期予約の特典を用意するなら、この3ヶ月前の1通に付けるのがいちばん効きます。

ただし特典を出すときは表示に注意してください。通常価格を併記する形(二重価格表示)は、その通常価格で実際に販売している実績がなければ景品表示法上の問題になり得ます。「◯月末までのご予約で△△をサービス」のように、比較ではなく付加の形にするほうが安全です。表現の線引きはLINE配信のNG表現にまとめています。

4通目で「予約済みの人に送らない」ことが効く

2週間前の督促は、まだ決めていない人には有効ですが、すでに予約した人に届くと一気に印象が悪くなります。「この店は自分の予約を把握していない」と受け取られるからです。予約が入った時点でタグを付け替え、督促の対象から外す——これだけで配信の質が変わります。タグでの出し分けはセグメント配信の考え方そのものです。

「満了月タグ」で、日付管理を増やさずに回す

ここがいちばん詰まりやすいところです。1台ずつ満了日を見て、その日から逆算して送る——という運用は、台数が増えた瞬間に破綻します。台帳と配信ツールの二重管理にもなります。

現実的なのは「日」ではなく「月」で束ねるやり方です。

手順やること作業量
1友だちに「2027-03満了」のような満了月タグを1つ付ける1台につき1回だけ
2毎月1日に、3ヶ月先・2ヶ月先・1ヶ月先の3つのタグへ配信する月に3通
3予約が入ったら「予約済み」タグを付ける受付時に1操作
4入庫が終わったら満了月タグを2年後のものに付け替える納車時に1操作

この形なら、日付を1台ずつ追う必要がありません。月に1回、3通の配信を作るだけで、全台数の車検案内が回ります。タグの設計そのものはLINEの顧客管理のやり方で詳しく扱っています。

タグを付けるタイミングを1つに決める

タグ付けが漏れる原因は、付けるタイミングが人によって違うことです。「納車のときに、次回満了月のタグを付ける」——この1つに固定してください。入庫時でも受付時でもなく納車時にするのは、そのとき次回満了日が確定していて、かつ手続きの流れの最後にあるため、飛ばしても後から気づけるからです。

すでに紙の台帳がある場合は、満了月ごとに一括で付けていくのが早道です。友だちの一覧をCSVで書き出し、車両情報と突き合わせてタグを更新してから戻す運用ができると、初期の投入が一気に終わります。

車検の間の2年間に、4〜6回の接点を作る

満了前の5回だけでは、まだ「2年ぶりの連絡」です。間を埋めるのが点検と消耗品で、これは売上そのものにもなります。

接点声をかける目安お客様にとっての理由入庫につながる度合い
オイル交換前回から半年前後放置すると高くつく、という納得感がある高い(短時間で来やすい)
法定点検車検と車検の中間にあたる時期実施が求められている整備であること高い
タイヤ季節の変わり目履き替え・溝の残量・保管中(地域による)
バッテリー寒くなる前出先で止まると困る、という実感
自動車保険の更新更新月の前忘れると等級や補償に影響する低いが信頼につながる

ポイントは、売りたいものを送るのではなく「放っておくと困ること」を先回りして知らせることです。同じオイル交換の案内でも、「キャンペーン中です」より「前回の交換から半年です」のほうが反応します。後者は相手の車の話をしているからです。

この「経過期間で声をかける」設計は、来店が途切れる業種に共通します。整体院の通院中断を扱った整体院・整骨院のLINE集客、しばらく来ていない人を戻す休眠顧客の掘り起こしも同じ考え方で書いています。

友だち登録は「納車のとき」に取る

登録が集まらない工場の多くは、請求書やチラシにQRコードを印刷して終わりにしています。持ち帰られた紙は読まれません。

場面登録の取りやすさ言い方
納車時(鍵と書類を渡すとき)いちばん高い「次回の車検時期と点検のご案内をLINEでお送りします。1分で登録できます」
入庫時(車を預かるとき)高い「作業が終わったらLINEでご連絡します」(待たずに済むという直接の利点)
代車の受け渡し高い「返却の日時変更もLINEで受けられます」
見積り提示「写真つきでお送りします。ご家族と相談しやすいので」
請求書へのQR印刷低い補助として使う(これ単体には期待しない)

整備の現場で強いのは「作業が終わったらLINEで連絡します」という一言です。お客様は待ち時間の不安から解放されるので、登録を断る理由がありません。売り手の都合ではなく相手の利点で誘う、というのは登録導線の基本で、LINE友だちの増やし方にも共通します。設置場所ごとに別のQRを使えば、どの場面が効いているかも測れます(QRコード・URLの作り方)。

見積りと相談をLINEで受ける

この業種でLINEが特に強いのは、写真と動画が送れることです。電話では伝わらない相談が、そのまま入庫につながります。

  • 「メーターにこのランプが点いた」——警告灯の写真1枚で、急ぐかどうかの判断ができる
  • 「ぶつけてしまった」——傷の写真で、概算と入庫の要否を先に返せる
  • 「変な音がする」——動画の音で、当たりを付けてから見られる
  • 「見積りを家族と相談したい」——紙よりも共有しやすい

注意したいのは、写真だけで金額を断定しないことです。実車を見て変わる前提を明記したうえで、来てもらうための判断材料として使います。ここを曖昧にすると、入庫後の増額でトラブルになります。

作業中は電話に出られないことが多いので、営業時間外や作業中の一次対応を自動応答に任せ、判断が要るものだけ人に渡す形が現実的です。線引きの考え方はLINE自動応答(チャットボット)の作り方にまとめています。

入庫の予約を「枠」で受ける

電話での日程調整は、往復が多いわりに決まりません。空いている日と代車の有無を先に見せて、その場で選んでもらうほうが早く決まります。予約を受けるときに押さえるのは次の4つです。

  • 1日に受けられる台数の上限(ピットとスタッフの数で決まる。時間より台数で切るほうが実態に合う)
  • 代車の要否(台数に限りがあるので、予約の時点で必ず聞く)
  • 預かりか、当日返却か(お客様の予定が変わる。先に決めておく)
  • 車種・年式・車検証の記載(見積りの精度が上がり、当日の手戻りが減る)

予約フォームに載せる項目は、増やすほど途中でやめられます。代車の要否だけは必ず聞き、それ以外は当日でも間に合うなら省く——この優先順位で絞ってください。当日の直前キャンセルを減らす方法は予約の無断キャンセル対策で扱っています。

やりがちな失敗

やりがちなこと何が起きるか代わりにやること
案内は満了1ヶ月前の1回だけ2ヶ月前に届いた他社のDMで決まっている3ヶ月前・2ヶ月前・1ヶ月前・2週間前・満了後の5回に分ける
毎回ほぼ同じ文面を送る2通目から読まれなくなる1回目は案内、2回目は概算、3回目は日程、と役割を変える
予約済みの人にも督促が届く把握されていないと感じさせ、信用を落とす予約が入った時点でタグを付け替え、対象から外す
満了日を1台ずつ追おうとする台数が増えた月に必ず飛ぶ満了「月」で束ね、月1回の作業にする
タグを付けるタイミングが人によって違う付け忘れた車が翌々年まで気づかれない納車時と決めて、手順書に1行入れる
車検の話しか送らない2年ぶりの連絡になり、覚えられていないオイル・点検・タイヤで年2〜3回接触する
写真だけで金額を確定して伝える実車で増額になりトラブルになる概算であることと、変わる条件を必ず添える
「業界最安」「どこよりも安い」と書く根拠を示せず、景品表示法上の問題になり得る価格ではなく、代車・預かり時間・当日返却で差を出す
台数を増やそうと配信頻度を上げる関係のない案内が増えてブロックされる満了月が近い人にだけ送る。全員配信は月1回まで

最後の行は特に見落とされます。友だち全員に毎週送っても、いま満了月でない人には関係のない話です。ブロックは通数そのものより「自分に関係のない配信」で増えます。切り分け方はLINEの友だちが減るにまとめています。

見る数字は「満了月ごとの入庫率」

月の入庫台数だけを見ていると、良かったのか悪かったのかが分かりません。母数が月ごとに違うからです。見るべきはこの1つです。

その月に満了を迎えた台数のうち、自社に入庫した台数の割合

この分母は満了月タグの人数そのものなので、タグ運用ができていれば追加の集計は要りません。あわせて次の4つを見ると、どこで落ちているかが分かります。

数字落ちているときの意味手を入れる場所
満了月タグの人数そもそも登録が取れていない納車時の声かけ。手順書に入れる
3ヶ月前の配信のクリック案内が読まれていない・書き出しが弱い1通目の冒頭と、早期予約の特典
予約済みタグへの変化率読まれてはいるが日程が決まらない空き枠と代車の有無を先に見せる
入庫率予約は入るが当日に来ていない前日のリマインドと、預かり時間の事前共有

指標の数え方の基本はLINE運用で見るべき数字7つを参照してください。なお配信の通数は吹き出しの数で数えるので、案内・概算・日程を1通にまとめるか分けるかで費用が変わります(「1通」の数え方)。

まとめ

  • 入庫を決めるのは価格ではなく思い出してもらう順番。他社のDMは2ヶ月前に届く
  • 満了前の声かけは1回ではなく5回。3ヶ月前・2ヶ月前・1ヶ月前・2週間前・満了後で役割を変える
  • 日付ではなく満了「月」のタグで束ねる。月1回・3通の配信で全台数が回る
  • タグを付けるのは納車のとき。タイミングを1つに固定しないと必ず漏れる
  • 予約が入ったらタグを付け替えて督促から外す。届くと信用を落とす
  • 車検の間の2年間は、オイル・点検・タイヤ・バッテリーで年2〜3回接触する
  • 友だち登録は納車時と入庫時。「終わったらLINEで連絡します」がいちばん通る
  • 写真での見積りは概算だと明記する。断定は入庫後のトラブルになる
  • 見る数字は台数ではなく満了月ごとの入庫率。分母はタグの人数

近い業種の記事との使い分けも書いておきます。工務店・リフォームのLINE集客は数年に一度の高額工事を扱っており、接触が空くという点で車検と同じ構造です。一方クリニック・歯科のLINE予約は、決まった周期で呼び戻す設計(リコール)が中心で、点検の案内を作るときの参考になります。

LCALL(自社サービス・PR)では、この記事の設計をそのまま画面で組めます。満了月で分けるタグ、その月のタグにだけ届ける配信、納車後の点検案内を自動で送るシナリオ配信、代車の要否まで聞ける予約、作業中の問い合わせを取りこぼさない受信箱AI一次対応を、同じ画面で扱えます。配信・シナリオ・タグ・予約・受信箱・AI自動応答・フォームはLite(月額9,800円)から標準搭載です。プランの違いは料金ページをご覧ください。自社の台数と満了月の分布に合わせた組み方は無料相談から承ります。

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