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工務店・リフォームのLINE集客|見積り後の追客と紹介

2026年8月17日 公開

工務店・リフォーム会社からの相談で多いのは「問い合わせは来ているのに、決まらない」というものです。ところが受注までの流れを分解してみると、失注は提案の内容や価格そのものではなく、反響への一次返信見積りを出したあとの沈黙という2ヶ所で起きていることがほとんどです。数十万円から数百万円の工事を、お客様は数週間かけて、たいてい2〜3社を比べながら決めます。その検討期間に何も届かなければ、記憶のなかで一番あいまいな会社になります。

もうひとつ、この業種に固有の取りこぼしが引き渡し後です。外壁も水回りも、次に工事が必要になるのは何年も先。その間に連絡が途切れれば、次はチラシを見た別の会社に頼まれます。過去に工事した家は、広告費ゼロで再受注と紹介が生まれる唯一の資産なのに、いちばん放置されています。

この記事でわかることは次の5つです。

  • 受注までの5段階のうち、実際に落ちているのはどこか
  • 一次返信で先に答えるべき4項目(ここを外すと他社に流れる)
  • 相見積もりの沈黙のあいだに送る3通と、送ってはいけないもの
  • 工事中の連絡をLINEにまとめると、電話とクレームがどう減るか
  • 引き渡し後の点検・紹介を、思い出したときではなく自動で回す方法
この記事は、工務店・リフォーム会社がLINEを運用するときの実務上の整理です。建設業許可の要否、契約書面の交付、住宅リフォーム関連の各種制度は事業内容や工事金額によって扱いが変わるため、最終的な判断は所管の窓口や専門家にご確認ください。LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

まず、どこで落ちているかを5段階で特定する

「集客が弱い」と感じているとき、原因が入口にあることは実は多くありません。反響の数ではなく、受注までの各段階の通過率を並べてみると、手を入れる場所は自然に決まります。

段階ここで落ちる理由伸びしろ
① 問い合わせ・反響そもそも件数が少ない広告費が要る。最後に手を付ける
② 一次返信返信が遅い/挨拶だけで中身が無い大きい。今日から直せる
③ 現地調査のアポ日程調整の往復で熱が冷める大きい
④ 見積り提出〜検討提出後に何も送らず、他社に決まる最大。ほぼ手つかず
⑤ 引き渡し後連絡が途切れ、次の工事と紹介を逃す大きい。費用はゼロ

着手する順番は②→④→⑤→③→①です。①の反響を増やす施策は費用がかかるうえ、②と④が漏れたままだと集めた反響をそのまま落とし続けることになります。友だちが増えないことに悩む前に、いま来ている反響が何段階目で消えているかを数えてください。

② 一次返信は「できるかどうか」を先に答える

問い合わせへの1通目で、多くの会社が「お問い合わせありがとうございます。担当より追ってご連絡いたします」と返します。これは何も答えていません。お客様が知りたいのは、この会社に頼めるのかどうかだけです。

先に答える項目書き方の例書かないと起きること
対応エリアか「◯◯市は対応エリアです」と1行目で断言するエリア外かもと思われ、他社にも同時に問い合わせされる
その工事を扱えるか「屋根の葺き替えは自社施工で対応しています」「たぶん無理だろう」と勝手に候補から外される
おおよその費用感過去の同種工事の幅を範囲で示す(確定額ではないと明記)金額が分からない不安で、そこから連絡が止まる
次に何が起きるか「まず現地を拝見し、その後お見積りをお出しします」いきなり営業されると思われて身構えられる

費用感を出すことを怖がる会社は多いのですが、幅で示すほうが失注は減ります。「現地を見ないと分かりません」だけで返すと、予算が合う人まで離れます。「同じような施工で◯◯万円〜◯◯万円の実績が多く、状態によって上下します」と範囲と条件を添えれば、確定額の約束にはなりません。金額まわりの表現の線引きは配信のNG表現にまとめています。

そして返信の速さそのものが効きます。相見積もりでは、最初に具体的に答えた会社が比較の基準になります。営業時間外や現場に出ている時間帯は、AIの一次対応でエリア・工種・流れだけ先に返し、詳細は戻ってから人が書く——という分け方が現実的です。ただし金額や工事の可否をAIに断定させないこと。線引きの考え方は自動応答の作り方、手が回らない状態そのものの直し方は返信が追いつかないで扱っています。

③ 現地調査は「条件を出してから日程」の順

アポが取れない原因は、日程が合わないことではなく当日何をされるか分からないことです。順番を逆にしてください。日程を聞く前に、次の4つを出します。

  • 無料か有料か(無料なら明記する。書いていないと有料だと思われる)
  • 所要時間(「30分〜1時間ほど」。半日拘束されると思われている)
  • 立ち会いは誰が必要か(同居のご家族の同席が要るのか、鍵だけでよいのか)
  • その場で見積りが出るのか(後日なら、いつ頃出るのかまで)

そのうえで日程は「ご都合のよい日時をお知らせください」ではなく、候補を3つ出すか、空いている枠から選んでもらう形にします。自由記述で聞くと、提示・確認・再提示で往復が2〜3回、1〜2日が過ぎます。その間に他社が現地に入っていることがよくあります。予約枠から選んでもらえば往復は1回で終わります。日程調整の考え方は不動産の内見予約と共通なので、そちらも参考になります。

調査当日のドタキャンは、リマインドで減らせます。前日夕方に「明日◯時に伺います/所要時間◯分/変更はこちらから」と送る。変更の導線を必ず一緒に置くのが要点で、来られなくなった人の多くは会いたくないのではなく、連絡しづらいだけです。詳しくは無断キャンセル対策にまとめています。

④ 【本命】見積りを出したあとの沈黙をどう扱うか

ここが最大の伸びしろです。見積りを提出してから決定までは、内容にもよりますが2〜4週間空きます。この間、お客様は他社の見積りを待ち、家族と相談し、金額の大きさに一度怖くなります。ほとんどの会社はこの期間に何も送らず、2週間後に電話をかけて「いかがでしょうか」と聞き、「まだ検討中で」と言われて終わります。

3通の設計

タイミング送る内容目的
提出の翌日見積書の見方の補足。どこまでが工事費で、何が別途になり得るか金額の不安を減らす。比べる土台をそろえる
1週間後同じ工事の施工事例を1件。工期・住みながら可能か・生活への影響判断材料を足す。売り込まない
3週間後「他社様でお決まりでしたらご遠慮なくお申しつけください」+見積りの有効期限結論を一度だけ確認する

3通目が重要です。追わない会社は多いのですが、断りやすくしてあげると、断らない人が返事をくれます。「決まったら連絡しよう」と思っているうちに気まずくなって放置される案件が、ここでかなり戻ります。

送っていいもの・送ってはいけないもの

送っていい送ってはいけない
見積書の項目の説明・別途工事になる条件「今週中なら◯万円引き」という値引きの追い打ち
同種工事の施工事例(写真・工期・住みながら可否)「他社は手抜きが多い」といった他社の否定
工事中の生活の実際(音・在宅の要否・駐車)「あと1枠です」など根拠のない緊急性
保証とアフター点検の内容返事を催促する連投

値引きの追い打ちは、その場では効いたように見えて最初の見積りが不当だったと自白していることになります。高額工事ほど、値段で決めた人は工事中の小さな不満で不信に転びます。根拠のない緊急性や、比較の裏づけがない他社批判は、景表法の線引きの面でも避けてください。

検討中のまま消えた人を残す

「今回は見送り」となった案件は、失注ではなく時期がまだ来ていないだけのことが多い業種です。外壁・屋根・水回りは、1年後に予算がついて動き出します。タグで「◯◯工事・検討中・2026年」のように残しておけば、翌年の同じ時期に、その工事の事例だけを送れます。全員に一斉送信すると関係のない人にまで届いて疲弊するので、工種と時期でしか送らないと決めておくのが長く続けるコツです。掘り起こしの手順は休眠顧客の掘り起こし、条件での出し分けはセグメント配信が参考になります。

トークで受けない情報を決めておく

リフォームはお金の話が避けられません。ローンの相談になると、年収・勤務先・借入残高といった情報が出てきますが、これらをトークに書かせないと決めてください。トーク履歴は残り続け、スタッフの誰もが見られる場所です。図面や部屋の写真、表札の写った外観写真も同じで、必要なものだけをフォームで受け、不要になった時点で消せる形にします。線引きの作り方は個人情報を扱うときのルールにまとめました。

工事中こそLINEが効く

受注後は営業の話ではないと思われがちですが、工事中の連絡の質が、そのまま紹介と口コミを決めます。実際に変わるのは次のようなところです。

  • 進捗の写真を週1回送る:留守中に何が進んだか分かるので、確認の電話が減る
  • 工程変更・追加費用は文字で先に:口頭だけだと「聞いていない」になる。金額が動く話は必ず文字と金額で
  • 近隣への配慮の連絡:足場・騒音・駐車の予定を事前に伝えると、施主が近所に説明できる
  • 職人ごとにバラバラの連絡を1本化:施主から見て窓口が1つになる

複数のスタッフ・職人が関わるので、個人の携帯でやり取りすると担当が変わった瞬間に履歴が消えます。受信箱のように会社側に履歴が残る形にしておくと、引き継ぎと、後日の「言った・言わない」の両方に効きます。複数人で回す体制の作り方は属人化しない複数人運用、担当交代の備え方はアカウントの引き継ぎで扱っています。

⑤ 引き渡し後のOB客が、いちばん安い受注元

工事が終わった瞬間、その家はもっとも成約率の高い見込み客に変わります。信頼が残っていて、家の状態を自社が把握していて、広告費はゼロ。それなのに、次の連絡が3年後の年賀状だけ、という会社がとても多い。

点検は引き渡し日を起点に、人ごとにずらす

「点検のご案内」を全員に一斉送信すると、引き渡し直後の人にも5年経った人にも同じ文面が届き、どちらにも刺さりません。引き渡し日を起点にして、1年・2年・5年で自動的に届く形にします。シナリオ配信なら、お客様ごとに起点が違っても勝手にずれて届きます。

時期送る内容ねらい
引き渡し直後お礼、保証の範囲、不具合時の連絡先窓口を1本にしておく
1ヶ月後使い心地の確認(質問は1問だけ)小さな不満を早く拾う。口コミの依頼もここ
1年後無料点検の案内次の工事の芽を見つける
2〜3年後季節の注意喚起(凍結対策・台風前の点検)売り込まずに思い出してもらう
5年後同じ年代の物件で出やすい劣化の話次の大型工事の相談につなげる

紹介は「紹介してください」と言わない

紹介依頼が効かないのは、お客様に誰に何を言えばいいか分からないからです。「ご紹介ください」ではなく、相手がそのまま使える形にして渡します。

  • 「ご近所やご親戚で同じ症状が出ている家があれば、点検だけ無料で伺います」と具体的な行為で言う
  • 施工事例のページや、そのまま転送できる案内を用意しておく(口頭で説明させない)
  • 点検で伺ったときに直接言う。LINEは思い出す装置で、決め手は対面

口コミも同じで、満足度がいちばん高いのは引き渡し直後の1ヶ月以内です。1年後に頼んでも書いてもらえません。依頼の仕組み化は口コミが増えないにまとめています。

友だちを増やす場所は、現場と引き渡しの書類

この業種は、店舗のように人が通りかかりません。登録される場所は限られます。

  • 見積書・契約書のファイル:工事が終わっても捨てられない書類にQRを入れる。もっとも長く残る
  • 現場の仮囲い・工事車両:近隣が同じ工種を検討していることが多い
  • ポスティング・折込:紙の反響を電話ではなくLINEで受けると、営業時間外も取れる
  • サイトの問い合わせ:フォームと並べてLINEを置く。写真を送れる分こちらが選ばれやすい

置き場所ごとにQR・URLを分けておくと、どこから来た反響かが自動で分かります。あとからは見分けられないので、最初に分けてください。作り方はQRコード・URLの作り方、導線の一般論は友だちの増やし方にあります。

配信の頻度は月1〜2回でいい

飲食や美容室と違い、お客様の側に「今すぐ使う理由」がありません。週2回も送れば、用のない人にとってはただの広告です。月1〜2回、施工事例と季節の注意喚起を中心にするくらいがちょうどよく、ネタが尽きて「本日も営業しております」を送り始めるより、そもそも本数を欲張らないほうが健全です。頻度の決め方は配信の頻度と時間帯、ネタの作り方は配信ネタの作り方を参照してください。

この業種の配信ネタは現場にあります。ビフォーアフター、職人の手元、住みながらの工事の実際、補助制度や火災保険の一般的な話題(断定せず、確認先を添える)。売り込まない回を2回はさんでから、1回だけ案内する比率にすると、ブロックはほとんど増えません。考え方はブロックされない配信の作り方と同じです。

見る数字は4つ。件数ではなく率で

数字数え方低いときに疑う場所
一次返信までの時間反響から最初の実質的な返信までの中央値営業時間外の受け方。テンプレの中身
現地調査アポ率反響のうち調査に至った割合調査の条件を先に出しているか。日程の聞き方
見積り提出率調査のうち見積りを出せた割合調査当日のヒアリング。持ち帰りが多すぎないか
提出後の受注率見積りのうち契約に至った割合沈黙期間の3通。ここが本命

件数で見ると反響の増減に振り回されます。率で見ると、広告を増やすべきなのか、返信を直すべきなのかがはっきり分かれます。指標全体の見方は見るべき数字7つにまとめています。

よくある失敗

失敗何が起きるか直し方
一次返信が「担当より追ってご連絡」だけ具体的に答えた他社が比較の基準になるエリア・工種・費用感・次の流れを1通目に入れる
費用感を一切出さない予算が合う人まで不安で離れる過去実績の幅と、変動する条件を添えて範囲で示す
「ご都合はいかがですか」で日程を聞く往復2〜3回で1〜2日が過ぎる候補3つか予約枠。条件は日程より先に出す
見積り提出後に何も送らない比較の土俵から静かに消える翌日・1週間後・3週間後の3通を用意する
返事が無いので値引きを送る最初の見積りへの不信になる判断材料を足す。値引きではなく事例と保証
失注案件を消してしまう翌年動き出す人を毎年取り逃がす工種と時期のタグで残し、その工種の事例だけ送る
追加費用を口頭で伝える「聞いていない」になり、紹介が消える金額が動く話は必ず文字と金額で残す
職人が個人の携帯でやり取り担当が変わると履歴ごと消える会社側に履歴が残る窓口に一本化する
引き渡し後に連絡しないいちばん安い受注元を放置している引き渡し日を起点に1年・2年・5年で自動送信
点検案内を全員に一斉送信直後の人にも5年目の人にも刺さらない人ごとに起点をずらして送る

まとめ

  • 落ちているのは反響の数ではなく、②一次返信④見積り提出後の沈黙
  • 1通目で答えるのは、エリア・工種・費用感(範囲で)・次に何が起きるか
  • 現地調査は条件を出してから日程。日程は候補提示か予約枠で
  • 沈黙期間は3通。値引きの追い打ちを入れない。3通目で断りやすくする
  • 失注は時期が来ていないだけ。工種と時期のタグで残す
  • 工事中の写真と、金額が動く話を文字で残すことが、そのまま紹介につながる
  • 引き渡し日を起点に人ごとにずらして点検を送る。紹介は「点検だけ無料で伺います」と具体的に

近い記事との役割分担も書いておきます。不動産のLINE追客は反響が多く回転の速い賃貸・売買の初動、この記事は単価が高く検討期間が長い工事の追客です。検討期間が長いぶん、送る回数ではなく送るタイミングの設計で決まります。ステップの組み方そのものはシナリオ設計の基本、登録直後に何を約束するかはあいさつメッセージの例文が入口になります。

LCALL(自社サービス・PR)では、この記事の設計をそのまま画面で組めます。反響と問い合わせを1画面にまとめる受信箱、現地調査の枠から選んでもらう予約、見積り提出日や引き渡し日を起点に人ごとにずらして届くシナリオ配信、工種・検討時期で残すタグを同じ画面で扱えます。受信箱・予約・シナリオ配信・タグ・フォームはLite(月額9,800円)から標準搭載です。プランの違いは料金ページをご覧ください。自社の工種と体制に合わせた組み方は無料相談から承ります。

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