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新規オープン店のLINE集客|開業前後にやることと最初の3ヶ月

2026年8月26日 公開

新しく店を開くとき、LINE公式アカウントは「落ち着いてから作る」ものになりがちです。内装、仕入れ、採用、許認可——先にやることが多すぎて、集客の道具は後回しになります。

ただ、この順番には一つだけ取り返しのつかない副作用があります。開業直後は、その店にとって一生でいちばん新規のお客様が来る時期だということです。オープンを知って来てくれた人、たまたま通りかかった人、近所で話題にしてくれる人。この時期の来店客は、後からどれだけ広告費をかけても同じ密度では戻ってきません。そして受け皿がなければ、その人たちは一度来て、記録に残らないまま通り過ぎます

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年8月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。画面の名称や指標の定義、絞り込み配信の条件などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

この記事でわかること

  • 開業前にLINEを作るべき理由(締切は「印刷物の入稿日」)
  • 開業2ヶ月前〜3ヶ月後にやることの時期別の一覧
  • オープン特典の選び方と、1回きりの割引で集めたときに起きること
  • 最初の30日でやってはいけないこと3つ
  • 人手が足りない開業直後に、問い合わせ対応をどう減らすか
  • 母数が小さい時期に見る数字(人数ではなく率)
  • よくある失敗8件

1. 本当の締切は「オープン日」ではなく「入稿日」

開業準備の中でLINEの締切がいつ来るかというと、オープン当日ではありません。ショップカード・メニュー表・看板・のぼり・チラシを入稿する日です。

これらにQRコードを載せるかどうかは、刷ってしまえば変えられません。オープンしてからアカウントを作ると、せっかく作った印刷物すべてに入口が無い状態になり、登録の案内は口頭とレジ横のPOP1枚だけに頼ることになります。刷り直すか、開業から半年間はその状態で走るかの二択です。

開業からの時期その時期に起きることLINEでやること
開業2ヶ月前内装・印刷物の手配が始まるアカウント開設。QRコードを印刷物に入れる判断
開業1ヶ月前近隣の認知が始まる(工事中の告知など)受け皿3点を作る。オープン前から登録を受ける
オープン週新規客が最も多い。現場は最も忙しい声かけを固定文にして全員で同じ案内をする
1ヶ月後オープン景気が落ちる。2回目の来店が始まる次回来店のきっかけを1回だけ送る
3ヶ月後常連とそうでない人に分かれる率で振り返り、入口と特典を1つだけ直す

とくに開業1ヶ月前から登録を受けられる状態にしておくと、工事中の掲示やSNSの告知から「オープンしたら知らせてほしい人」が集まります。この人たちはオープン初日に来る可能性が高く、開店直後の入りを作るうえで最も確実な相手です。案内の掲示に載せる入口の作り方は友だち追加QRコード・URLの作り方にまとめています。

2. QRを配る前に、受け皿を3つ作る

順番を間違えると、いちばん関心の高いお客様を空のアカウントで受けることになります。配り始める前に、次の3つだけは終わらせてください。

作るものお客様から見た役割無いと起きること
プロフィール(ホーム画面)読み取った直後に「この店で合っているか」を確認する場所本当にその店のアカウントか分からず、追加せずに戻る
あいさつメッセージ登録直後に届く最初の1通登録した意味が分からず、その場でブロックされる
リッチメニュートーク画面の下に常に出る行き先(予約・メニュー・地図)用があっても何をすればいいか分からず、聞くために文章を打つことになる

それぞれの作り方は、プロフィール設定あいさつメッセージの例文リッチメニューの作り方に分けてあります。開業前の忙しい時期にやることなので、凝らずに1時間で終わらせるのが正解です。写真は外観かロゴ、あいさつは「何が届くか」を1行、リッチメニューは行き先3つで十分機能します。

認証済アカウントを取るなら、申請は早めに

LINE公式アカウントには未認証と認証済があり、認証済になると店名での検索結果に表示されるなど、できることが増えます。ただし申請には審査があり、結果が出るまで時間がかかることがあります。開業直前に思い立つと間に合わないことがあるため、取ると決めているなら準備の早い段階で出しておいてください。違いと判断材料は認証済アカウントとはで扱っています(制度の詳細は変更されることがあるため、申請前に公式サイトでご確認ください)。

3. オープン特典は「当日」ではなく「次回」に効かせる

開業時にいちばん迷うのがここです。友だちを増やしたいので、当日の会計から使える割引を出したくなります。実際、登録数はそれで増えます。

問題はその後です。当日使い切りの割引で集めた友だちは、割引を使った直後に外れます。開業から2ヶ月目に「友だちは200人いるのに、配信しても誰も来ない」という状態になるのは、ほとんどこの型です。

特典の型登録の増え方2ヶ月目に残るもの
当日の会計から使える割引最も増えるほとんど残らない。値引き分だけが出ていく
次回使えるクーポン(期限つき)中くらい2回目の来店理由が1回分残る
スタンプ・ポイント中くらい貯まる途中の人は外れにくい
予約の優先案内・空き枠通知少ない予約を取りたい人だけが残る

開業直後は原価も家賃も重い時期です。値引きで集めた人数は、そのまま利益から出ています。2行目か3行目を主軸にして、当日の割引を出すとしても「登録特典」ではなく「オープン記念」として期間を区切るほうが、後に残るものが多くなります。設計の詳細はLINEクーポンの作り方・配り方ショップカードの作り方を参照してください。

4. 入口は一斉に立ち上がる。だから最初に分ける

開業時は、店頭POP・ショップカード・チラシ・SNS・内覧会・知人への案内が同じ週に一斉に走ります。ここで全部に同じQRコードを使うと、どの入口が効いたのかを後から見分ける方法がなくなります。

しかもこれは、後から調べ直すことができません。開業からの3ヶ月は次の販促を決めるための唯一のデータになるのに、「チラシが効いたのか、店頭の声かけが効いたのか」が永久に分からないまま2回目の販促を決めることになります。入口の種類の数だけURLを分けておく——手間としては最初の30分だけです。

LCALL(自社サービス・PR)では、入口ごとの登録URLを友だち管理分散登録URLとして発行でき、登録した人がどのURLから来たかがそのまま残ります。分散登録URLはLite(月額9,800円)から標準搭載です。開業時に有料広告も併用する場合、登録の先にある来店・購入まで経路別に追うには広告コード+CV計測(Pro/月額19,800円)が対象になります。プランの違いは料金ページにまとめています。

5. 最初の30日でやってはいけないこと

オープン景気で友だちが増えると、その勢いのまま配信を増やしたくなります。開業直後のブロックは、ほぼここで起きます。

  1. 毎日配信する:「本日も営業しております」は情報ではありません。週1回、行く理由になる内容だけにします。頻度の決め方は配信の頻度と時間帯にあります
  2. 友だちの人数を目標にする:開業直後は放っておいても増えます。人数を追うと、当日割引を厚くする方向に流れて利益が削れます
  3. 値引きを連発する:オープン記念、1ヶ月記念、週末限定——と続けると、定価で買う理由が消えます。値引きの回数は、開業3ヶ月の中で何回までと先に決めておくのが安全です

ブロックされにくい配信の型はブロックされない配信の作り方、送るネタが尽きたときは配信ネタの作り方にまとめています。

6. 開業直後は人が足りない。対応を減らす設計を先に

開業から1ヶ月は、営業時間外の問い合わせが最も多い時期です。営業時間・場所・駐車場・予約の可否・支払い方法——内容はほぼ決まっており、繰り返し同じことを聞かれます。

これは配信の工夫ではなく、先回りして置いておくことで減ります。

  • リッチメニューに「営業時間・地図・予約」を並べる(聞く前に見つかる)
  • よくある質問には自動応答で一次回答を返し、判断が必要なものだけ人に回す
  • 予約や問い合わせは、電話とLINEの両方で受けると二重管理になる。開業時から受け口を決めておく

LCALL(自社サービス・PR)では、LINE・Webチャットへの問い合わせを受信箱の1画面にまとめて、担当と対応状況を分けて持てます。登録直後の案内を自動で流すシナリオ配信AI自動応答による一次対応までLite(月額9,800円)から標準搭載です。開業準備と並行して設定する時間が取れない場合は、無料相談で必要な設定だけを絞り込むところからご相談いただけます。

7. 見るのは人数ではなく率

開業3ヶ月は母数が小さいため、人数で判断すると必ず読み違えます。「先月より20人増えた」に意味があるかどうかは、来店客が何人だったかで変わるからです。

見る数字数え方低いときに疑うこと
来店客数に対する登録率登録数 ÷ その期間の来店客数声かけをしていない。POPだけでは登録されない
入口別の登録数分けたURLごとの登録数置き場所か、登録する理由が伝わっていない
入口別のブロック率入口ごとの離脱の起き方当日割引で集めた入口。特典と配信内容のズレ
2回目の来店率初回来店者のうち、再来店した割合次回のきっかけが渡せていない

比べる相手は他店の平均ではなく、自店の先月です。開業直後の数字は業態・立地・季節で大きく振れるため、外の水準と比べても打ち手が決まりません。指標の全体像はLINE運用で見るべき数字7つに、登録が伸びないときの切り分けは友だちが増えない4つの原因にまとめています。

8. よくある失敗

失敗何が起きるか直し方
オープンしてからアカウントを作る印刷物すべてに入口が無い入稿日を締切として、その前に開設する
受け皿を作る前にQRを配る最初の来店客を空のアカウントで受けるプロフィール・あいさつ・リッチメニューを先に
全部の掲示物で同じURLを使う次の販促を決める材料が残らない入口の種類ごとにURLを分ける
当日使い切りの割引で集める使い終わった直後に外れる。利益だけ減る次回クーポンかスタンプを主軸にする
開業直後に毎日配信するいちばん好意的な相手にブロックされる週1回、行く理由になる内容に絞る
友だちの人数を目標に置く値引きが厚くなり、質の低い登録が増える来店客数に対する登録率で見る
電話とLINEの両方で予約を受ける二重予約と伝達漏れが起きる受け口を決め、片方は受付時間を区切る
認証済の申請を直前に出すオープンに間に合わない取ると決めたら準備の早い段階で申請する

まとめ

  • 締切はオープン日ではなく印刷物の入稿日。QRを載せるかは刷ったら変えられない
  • 開業1ヶ月前から登録を受けると、オープン初日に来る人が先に集まる
  • 配る前に受け皿3点(プロフィール・あいさつ・リッチメニュー)を1時間で作る
  • 特典は当日ではなく次回に効かせる。当日割引は人数だけが残る
  • 入口は一斉に立ち上がる。後から分けられないので最初にURLを分ける
  • 最初の30日は、毎日配信・人数目標・値引き連発をしない
  • 問い合わせは先回りして置くことで減る。受け口は1つに決める
  • 振り返りは人数ではなく率で、比べる相手は自店の先月

開業してからの立ち上げ方は業種によって効く入口が変わります。飲食であれば飲食店のLINE集客アイデア、美容室・サロンであれば美容室のLINE予約の作り方が近い内容です。登録導線そのものを厚くしたい場合はLINE友だちの増やし方、口コミで広げたい場合は友だち紹介キャンペーンの作り方を参照してください。

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