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LINE友だち紹介キャンペーンの作り方|特典の決め方と効果測定

2026年8月24日 公開

友だちを増やす手段のなかで、費用あたりの成果がいちばん読めるのが紹介です。広告経由の友だちは「まだ店を知らない人」ですが、紹介経由の友だちはすでに信頼している人から名前を出された状態で登録します。同じ1人でも、その後の来店率と単価が変わります。

それでも紹介キャンペーンがうまくいかない店には、共通した3つの詰まりがあります。①紹介する側に手間がかかる、②「誰の紹介か」を店が追えない、③特典の額を感覚で決めている。この記事では、この3つを潰す順番で作り方を整理します。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。テンプレートの種類や画像サイズ、カード枚数の上限などは変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

この記事でわかること

  • 紹介キャンペーンの3つの型(片側特典・双方特典・段階特典)と、どれを選ぶか
  • 特典の金額を粗利から逆算する3ステップ(飲食店・美容室の計算例つき)
  • 「誰の紹介か」を後から追う4つの方法と、それぞれの向き不向き
  • LINEの画面で組む順番(受け皿 → 告知 → 成立 → 特典付与)
  • 景品表示法で決まっている特典額の上限と、注意が必要な業種
  • 見るべき5つの数字と、よくある失敗8つ

まず、紹介は「お願いするもの」だと決める

紹介が起きない最大の理由は、お願いしていないからです。満足している客ほど「わざわざ言うことでもない」と考えます。紹介は自然発生を待つものではなく、店側から言葉と手段を渡すものです。

そして渡すべきものは、特典よりも先に「転送できる一言」です。紹介する側の負担は、金額ではなく説明する手間にあります。「お友だちに教えてください」とだけ書かれた配信は、受け取った側に「なんて送ればいいのか」という宿題を渡しているのと同じです。店が短文とURLを用意し、長押しして転送するだけで終わる形にしてください。

紹介する側の状態起きること
文面を自分で考える必要がある「あとで」と思い、そのまま忘れる
URLを探しに行く必要があるトーク履歴をさかのぼる時点で止まる
特典の受け取り方が分からないもらえるか分からないものに人は動かない
短文+URLが送られてきて、転送するだけその場で送られる。紹介の大半はこの形
紹介の成否は、特典より先に「手間」で決まる

紹介キャンペーンの型は3つ

誰に渡すか向いている店弱点
片側特典紹介した人だけ常連が多く、単価の高い店紹介された側に登録の動機がなく、登録で止まる
双方特典紹介した人・された人の両方ほとんどの店舗。まずこの型から1件あたりの原価が2人分になる
段階特典紹介人数に応じて内容を上げるファンがつく業種(サロン・スクール・ジム)管理が複雑。人数を数え間違えると信用を失う
迷ったら双方特典から始める

最初に選ぶべきは双方特典です。理由は、紹介された側に「いま登録する理由」が要るからです。片側特典は、紹介する側だけが得をする構図が友人に伝わってしまい、紹介する側もそれを察して動きにくくなります。

段階特典(3人で◯◯、5人で◯◯)は魅力的に見えますが、人数のカウントを店が正確に持てる場合だけにしてください。「4人紹介したはずなのに3人扱いになっている」は、いちばん協力してくれた客を失う事故です。

特典の額は、粗利から逆算する

特典額を「他店がやっているから500円」で決めるのは危険です。次の3ステップで、自店の許容額を出してください。

ステップ1:新規1人の年間粗利を出す

「客単価 × 粗利率 × 年間の来店回数」で計算します。飲食店で客単価3,500円・粗利率65%・年3回来店なら、3,500 × 0.65 × 3 = 約6,800円。美容室で単価7,000円・粗利率85%(材料費を引いた額)・年3.5回なら、7,000 × 0.85 × 3.5 = 約20,800円です。

ステップ2:登録から来店に至る割合を掛ける

ここを飛ばすと必ず赤字になります。登録した人が全員来店するわけではありません。登録から初回来店に至る割合(実測がなければ50%を仮置き)を掛けます。飲食なら 6,800 × 0.5 = 3,400円。これが登録1件あたりの期待値です。

ステップ3:期待値の1〜2割を特典の上限に置く

3,400円の1〜2割なら340〜680円。これが双方に渡す合計の目安です。双方特典なら1人あたり170〜340円、つまり「ドリンク1杯」「トッピング1品」の水準に落ち着きます。派手な特典が必要ないことが分かるはずです。

この計算はLINE友だち追加広告(CPF)とは|費用の考え方と受け皿で使う許容CPAの計算と同じ考え方です。紹介と広告を同じ物差しで比べられるようにしておくと、どちらに手をかけるかの判断が速くなります。粗利や回収額の出し方はLINE集客の費用対効果の測り方もあわせてどうぞ。

特典は「値引き」より「1品追加」のほうが原価が軽く、体験も増えます。1,000円引きの原価は1,000円ですが、原価250円のドリンクは「500円相当」として伝わります。

「誰の紹介か」を追う4つの方法

実務でいちばん詰まるのがここです。登録された後からは、誰の紹介だったのか分かりません。仕組みを先に決めてください。

方法やり方手間向いている場面
紹介者ごとの専用URL・QR紹介者ごとに別の登録URLを発行し、登録と同時にタグを付ける店:中/客:小正確さが要る段階特典、法人からの紹介
登録直後のフォームで聞く登録直後に「紹介者のお名前」を1問だけ聞く店:小/客:中ほとんどの店舗。まずはこれで十分
紹介カード(紙)を持参紹介者名を書いた紙を来店時に出してもらう店:小/客:大対面での紹介が主な店、来店が前提の業種
スタッフの聞き取り初回来店時に口頭で聞き、後から記録する店:大/客:小件数が少ないうち。増えると必ず抜ける
1つに決めて統一する。併用すると集計が合わなくなる

おすすめは「登録直後のフォームで1問だけ聞く」です。項目を増やさないこと。名前と電話番号と来店予定日まで聞いた瞬間に離脱します。聞くのは紹介者名の1問だけにして、残りは来店時に埋めます。フォームの作り方はLINEアンケートの作り方、経路別のURL・QRの発行はLINE友だち追加QRコード・URLの作り方にまとめています。

どちらの方法でも、「紹介」タグと紹介者名は必ず記録に残してください。後から「紹介で来た人の再来店率は高いのか」を確かめられるかどうかが、翌年も続けるかの判断材料になります。記録の持ち方はLINEの顧客管理のやり方を参考にしてください。

設定する順番(受け皿が先、告知が後)

告知から始めると必ず失敗します。登録した人が迷わない状態を先に作ります。

やること詰まりやすい点
1被紹介者用の登録URL・QRを用意する通常の登録URLと同じにすると、紹介経由が判別できなくなる
2あいさつメッセージを紹介経由用に整える「特典はこれ」「使い方はこう」が1通目にないと離脱する
3紹介者名を聞くフォームを登録直後に出す質問を増やすと回答率が落ちる。1問に絞る
4被紹介者に特典を自動で渡す有効期限と利用条件を、渡すときに同じ画面で伝える
5紹介者への特典を成立時に自動で渡す手作業だと必ず遅れる。遅れた特典は不信感に変わる
6既存の友だちへ告知配信する「転送用の短文+URL」を本文に入れる。ここまで来て初めて告知
受け皿ができてから告知する

あいさつメッセージの型はLINEあいさつメッセージの例文|業種別テンプレと作り方、特典として渡すクーポンの設計はクーポンを配っても使われない|使われるクーポンの条件と設計が参考になります。特典の有効期限は、その業種の来店サイクルより短く設定するのが基本です。美容室で有効期限3ヶ月は「まだ大丈夫」と思われて忘れられます。

お願いするタイミングを間違えない

紹介をお願いする言葉は、満足度が最大になった直後にしか効きません。月初の一斉配信で全員に投げるのは、いちばん効かない出し方です。

業種お願いする瞬間渡し方
飲食店会計直後〜当日の夜来店お礼の1通に、転送用の短文とURLを添える
美容室・サロン施術後2〜3日(仕上がりが安定した頃)「持ちはいかがですか」の一言に続けて
EC・通販商品到着の2〜3日後使い方の案内の末尾に添える
整体・整骨院本人が改善を口にしたときその場でカードを渡す。配信より対面が強い
スクール・塾成果が出た直後(発表会・成績)保護者向けの連絡の末尾に
タイミングは業種のサイクルから逆算する

来店直後に自動でお礼を送る仕組みがあれば、この「瞬間」を毎回逃さずに使えます。来店後の連絡設計はサロンのアフターフォロー|来店後の連絡で再来店が変わる、口コミのお願いと同じ導線に乗せる考え方は口コミ・レビューが増えない|LINEで「お願いする仕組み」を作る方法にまとめています。

特典の額には法律上の上限がある

来店や購入を条件に特典を渡す場合、それは景品表示法の「総付景品(そうづけけいひん)」にあたることがあります。上限は消費者庁の告示で決まっており、取引価額が1,000円未満なら200円まで、1,000円以上なら取引価額の20%までです。客単価3,500円の飲食店なら700円までが目安になります。

先ほどの粗利からの逆算(340〜680円)は、この上限の内側に自然と収まります。計算どおりに決めていれば、まず問題になりません。危ないのは「今月だけ紹介1人につき3,000円分」といった思いつきのほうです。

抽選で当たる形(一般懸賞)は総付景品とは別の枠で計算します。また、医療・医薬品・美容医療などは業界ごとの規制が別にあり、紹介への謝礼が制限される場合があります。金額を上げるとき、自店の業種が該当しそうなときは、必ず所管の情報を確認してください。表現面の線引きはLINE配信のNG表現|景表法・薬機法・特商法の線引きにまとめています。

見る数字は5つだけ

数字数え方読み方
紹介経由の登録数紹介タグが付いた友だちの数まずこれが0でないことを確認する
紹介率紹介経由の登録数 ÷ 告知が届いた人数1%前後から。数%まで伸びれば設計が効いている
紹介経由の初回来店率来店した人 ÷ 紹介経由の登録数他の経路より低いなら、あいさつ〜特典の導線に問題がある
特典の消込率使われた特典 ÷ 渡した特典低いなら期限が長すぎるか、利用条件が厳しい
1件あたりの原価渡した特典の原価合計 ÷ 紹介経由の登録数ステップ3で出した上限を超えていないか
配布数ではなく、消込数で見る

特に見落とされるのが特典の消込率です。「1,000件配った」は成果ではありません。使われて初めて来店が起き、その1回でリピーターになるかどうかが決まります。数字全体の見方はLINE運用で見るべき数字7つ|どこが詰まっているか見つけるにまとめてあります。

よくある失敗

やりがちなこと起きること代わりにやること
「お友だちに教えてください」だけ書く文面を考える手間で止まる転送用の短文とURLを本文に入れる
通常の登録URLで紹介を受ける誰の紹介か分からないまま終わる専用URL、または登録直後に1問だけ聞く
特典額を感覚で決める赤字になるか、弱すぎて誰も動かない年間粗利 × 来店に至る割合 × 1〜2割で上限を出す
紹介者への特典を手作業で渡す渡し忘れ・遅れが起き、協力的な客ほど離れる成立時に自動で付与する設定にする
受け皿を作る前に告知する登録はされるが、そのまま放置され離脱あいさつ・特典・使い方を組んでから告知
月初の一斉配信でお願いする満足度と無関係なタイミングで届き、効かない来店・購入の直後に個別に送る
登録直後に5項目以上聞く回答率が落ち、紹介者も特定できない聞くのは紹介者名の1問だけ
特典の有効期限を長く取る「まだ大丈夫」と思われ、忘れられる来店サイクルより短く。期限前に1回だけ通知

まとめ

  • 紹介は自然発生を待つものではなく、店から「言葉と手段」を渡すもの
  • 紹介する側の負担は金額ではなく手間。転送用の短文とURLを店が用意する
  • 型は3つ。迷ったら双方特典から始める。段階特典は人数を正確に数えられる場合だけ
  • 特典額は「年間粗利 × 登録から来店に至る割合 × 1〜2割」で上限を出す
  • 値引きより1品追加。原価が軽く、体験そのものが増える
  • 「誰の紹介か」は後からは分からない。専用URLか、登録直後の1問で先に決める
  • 受け皿(あいさつ・特典・使い方)を作ってから告知する。順番を逆にしない
  • お願いするのは満足度が最大になった直後。一斉配信ではタイミングが合わない
  • 来店・購入が条件なら総付景品の上限(1,000円未満は200円/1,000円以上は取引価額の20%)の内側で
  • 見る数字は5つ。配布数ではなく、消込率と紹介経由の初回来店率を見る

LCALL(自社サービス・PR)では、この流れをひとつの画面で組めます。紹介者ごとの登録URL・QRの発行と登録と同時のタグ自動付与友だち集め・流入計測、紹介者名を聞くフォームと回答に応じたタグ付けはアンケートの回答アクション、あいさつから特典案内までの自動化はシナリオ配信、紹介経由で来た人の問い合わせは受信箱に集約されます。来店日時の受け付けは予約システム、間が空いた人への声かけは再来店・掘り起こしで行えます。ここまではLite(月額9,800円)から標準搭載です。特典をクーポンの形で発行・配布する場合はStandard(月額14,800円)から、紹介人数を貯めて特典に変える段階特典はポイントカード機能を含むPro(月額19,800円)が対象になります。プランの比較は料金ページから。紹介の設計についてのご相談は無料相談で承ります。

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