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クーポンを配っても使われない|使われるクーポンの条件と設計

2026年7月28日 公開

「クーポンを配ったのに、ほとんど使われない」。割引率を上げれば解決すると思われがちですが、使われない理由の多くは割引率ではありません。忘れられているか、使う場面が想像できていないかのどちらかです。

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この記事でわかること

  • 使われるクーポンの4条件
  • 配るタイミングの設計(渡す瞬間で使用率が変わる)
  • 期限の決め方(来店サイクルからの逆算)
  • 条件を書くときの注意
  • 使用率の測り方と改善の順番

使われるクーポンの4条件

① 期限が近い

いちばん効きます。「いつでも使えます」は「いつまでも使わない」と同義です。人は期限がないと動きません。

目安として2週間〜1か月程度。長すぎると忘れられ、短すぎる(当日限りなど)と物理的に来られません。業種の来店周期に合わせて決めてください。

② 使う場面が具体的

「全品10%オフ」より「ランチタイムのドリンク1杯無料」のほうが使われます。いつ・何に使うかが決まっているほうが、行動をイメージしやすいからです。

使われにくい使われやすい
全品10%オフ平日ランチにドリンク1杯無料
500円引き2回目のご来店で人気メニューを1品サービス
いつでも使えます今月中、雨の日に使えます

③ 使うのが簡単

「画面を提示」で完結するのが理想です。印刷が必要、コードの入力が必要、といった手間があるほど使用率は落ちます。スタッフ側の消し込みも簡単であることが重要で、レジで手間取るクーポンは現場が案内しなくなります。

④ 思い出すきっかけがある

これが最大の要因です。配った瞬間は「行こう」と思っても、翌日には忘れています。期限前のリマインドがあるかないかで、使用率は大きく変わります。

配るタイミングを設計する

一斉に配るより、相手の状況に合わせて配るほうが使われます。

タイミングねらい
友だち登録の直後初回来店のきっかけ。登録の理由そのものになる
来店の3日後体験が新しいうちに2回目を促す
前回来店から○日後来店周期が空いた人だけに送る(いちばん効率が良い)
誕生月使う理由が明確で、使用率が高い
閑散日・悪天候の日空いている枠を埋める

特に「前回来店から○日空いた人だけ」は費用対効果が高い配り方です。来たばかりの人に送っても割引しただけになりますが、離れかけた人に送れば来店が1回増えます。ステップ配信で自動化できます。

リマインドを組み込む

配って終わりにせず、期限の2〜3日前に一度だけリマインドを送ってください。「まだ使えます」の一言で、使用率が明確に変わります。

ただし送りすぎは逆効果です。1回だけ、期限前に。何度も催促するとブロックの原因になります。

使用率を測って改善する

クーポンは効果を数字で測れる数少ない施策です。配布数と使用数を記録すれば、次の判断ができます。

  • 使用率が低い——期限・内容・リマインドを見直す
  • 使用率は高いが売上が伸びない——もともと来る人に割引しているだけ。対象を「離れかけた人」に絞る
  • 使用率が高く、新規や再来も増えている——成功。同じ設計を横展開する

2つ目のパターンは見落とされがちです。使用率が高いこと自体は成果ではありません。「クーポンがなくても来た人」に配っていないかを確認してください。この観点は費用対効果の測り方で詳しく扱っています。

期限は来店サイクルから逆算する

期限が長いほど親切に見えますが、長い期限は「まだ大丈夫」に変わり、そのまま忘れられます

業種来店サイクル推奨の期限
飲食店2週間〜1ヶ月2週間
美容室1.5〜2ヶ月1ヶ月
整体・整骨院1〜2週間10日
EC・通販1〜3ヶ月1ヶ月
アパレル・小売2〜3ヶ月1ヶ月
目安は「来店サイクルの半分〜同程度」

条件の書き方で使用率が変わる

書き方起きること
条件を書かない現場で判断が割れ、トラブルになる
条件が多すぎる「自分は使えない」と思われ、読まれない
条件を1〜2個に絞って明記安心して使える。現場も迷わない
「※詳細は店舗まで」確認の手間が生まれ、使われない
断る可能性のある条件だけ書く。それ以外は書かない

使われないときの改善順

確認直し方
1そもそも開かれているか配る文面と時間帯を変える
2期限が長すぎないか来店サイクルの半分に縮める
3条件が厳しくないか「平日限定」「◯円以上」を外してみる
4使う場面が想像できるか「ランチに使えます」など用途を書く
5期限前の通知があるか未使用者にだけ1回リマインドする
特典を強くするのは最後。だいたいは期限か条件の問題

よくある質問

割引額を上げれば使われますか

一時的には増えますが、割引がないと動かない客層が育ちます。まず期限・条件・配るタイミングを直してください。

期限前のリマインドはしつこくないですか

1回なら問題ありません。未使用の人にだけ送るのが条件です。すでに使った人に届くと、一気に印象が悪くなります。

クーポンを配ると値引きが常態化しませんか

金額の値引きばかりだとそうなります。1品追加・時間延長・優先予約など、原価が軽く体験が増える特典に替えてください。

何%オフが適切ですか

率ではなく、粗利から逆算した金額で決めます。1人あたりの年間粗利の1〜2割が上限の目安です。

使用率の目安はありますか

業種と特典で大きく変わるため、他店との比較に意味はありません。自店の前回の配布と比べて上がったか下がったかで判断してください。

配るタイミング別の使われ方

配るタイミング使われ方向いている特典
登録直後初回来店の後押しになるハードルの低い特典(1品追加)
来店当日の夜次回来店の理由になる次回使える特典
前回来店から一定期間後思い出すきっかけになる期限つきの特典
誕生月使用率が最も高い特別感のある特典
閑散期の直前来店日を動かせる曜日・時間限定の特典
同じ特典でも、渡す瞬間で使われ方がまったく違う

誕生日の設計はLINE誕生日メッセージとクーポンの作り方、来店後のフォローはサロンのアフターフォローを参考にしてください。

まとめ

  • 使われない原因は割引率ではなく、期限・具体性・リマインドの不足
  • 「いつでも使える」は使われない。期限は2週間〜1か月が目安
  • 配るタイミングを絞る。特に「前回来店から○日空いた人」が効く
  • 使用率が高くても、もともと来る人への割引なら成果ではない

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