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再来店を増やすLINEクーポン|配る時期と特典の決め方

2026年7月14日 公開

クーポンは再来店のきっかけとして定番ですが、配れば戻ってくるわけではありません。同じ内容でも、届く時期がずれているだけで使われずに終わります。

この記事は「クーポンの作り方」ではなく、再来店を増やす道具としてクーポンをどう使うかに絞ってまとめます。順番は、①いつ配るかを決める → ②何を配るかを決める → ③戻ってきたかを数える、です。クーポン・ポイント機能もあわせてご覧ください。

この記事でわかること

  • 再来店を増やすクーポンで、いちばん効くのは内容ではなく配る時期だということ
  • 業種別の来店サイクルから、配信日を逆算する方法
  • 値引きより原価が軽くて、しかも効く特典5種
  • 再来店率の正しい数え方(分母を配布数にしない)
  • 再来店につながらないクーポンの4つの型
  • 値引きの上限を粗利から決める考え方

再来店で効くのは内容より「届く時期」

結論から書きます。再来店クーポンの成否は、次に行こうか迷い始めるタイミングに届いているかでほぼ決まります。

人が次の来店を考えるのは、前回から一定の日数が経ったときです。そこより早く届いたクーポンは「まだいい」と流され、遅く届いたものはすでに別の店に行った後になります。値引き額を上げても、この2つは取り返せません。

届く時期受け取る側の状態結果
早すぎるまだ前回の満足が続いている「そのうち行く」で流れる
ちょうどそろそろかな、と思い始めた来店の決め手になる
遅すぎるすでに他店で済ませた次のサイクルまで効かない

来店サイクルから配信日を逆算する

「そろそろ」が来る時期は業種でほぼ決まっています。自店の平均来店間隔が分かればそれを使い、分からなければ下の目安から始めてください。

業種来店サイクルの目安配信日(前回来店から)期限
飲食店2〜4週間10〜14日後2週間
美容室6〜8週間4〜5週間後3週間
まつげ・ネイル3〜4週間2〜3週間後2週間
エステ3〜4週間2〜3週間後2週間
整体・整骨院1〜2週間5〜10日後10日
物販・小売1〜3ヶ月3〜4週間後1ヶ月
配信日はサイクルの6〜7割、期限はサイクルの半分〜同程度が目安

配信日をサイクルより手前に置くのがコツです。ちょうどの日に送ると、すでに予約を決めた人には遅れます。期限は長くしないでください。1ヶ月の期限は「あとで」を許すので、そのまま忘れられます。

この配信を毎回手で送るのは続きません。前回来店日を起点に自動で送る形にしておくと、配信の頻度と時間帯を気にせず一定に回せます。長く空いてしまった人は、通常の再来店クーポンとは別に休眠顧客の掘り起こしとして扱ってください。かける言葉が変わります。

値引きは最後に検討する

クーポンというと値引きを思い浮かべますが、値引きは最も原価が重い特典です。1,000円引きの原価は1,000円ですが、原価250円のドリンクは「500円相当」として受け取られます。

さらに、値引きを続けると定価で買われなくなるという副作用があります。「セールを待てばいい」と学習されると、通常価格での売上が落ちます。再来店を増やしたつもりが、客単価を下げているだけ、という状態です。

特典原価受け取られ方
1品追加・サイズアップ原価のみ得をした実感が強い
時間の延長ほぼゼロ(枠に余裕があるとき)体験そのものが良くなる
優先予約・限定枠ゼロ常連であることの価値になる
持ち帰りのおまけ原価のみ家族・同僚にも話題が伝わる
金額の値引き値引き額そのもの分かりやすいが、次も待たれる
上から順に試す。値引きは最後の手段

値引き額の上限は粗利から決める

「何%オフが適切か」に一般解はありません。率ではなく金額で、しかも粗利から逆算します。

考え方は単純です。1回の再来店で得られる粗利を出し、その一部までを特典の原価に充てます。客単価5,000円・粗利率60%なら粗利は3,000円。ここに500円の特典を付けても2,500円残ります。逆に1,500円引きにすると粗利は半分になり、2回来てもらってようやく元の1回分です。

年間で考えるのが安全です。1人あたりの年間粗利の1〜2割を、その年の特典の総原価の上限に置きます。毎回1,000円引きを配ると、この枠は3〜4回で使い切ります。

配るタイミング別の設計

再来店以外の場面も含めると、渡す瞬間によって向く特典が変わります。原則は相手の関心が高いときに渡すことです。

タイミング向いている特典期限の目安
友だち登録の直後ハードルの低い特典(1品追加)2週間
来店・購入の直後次回使える特典来店サイクル内
前回から間が空いたとき戻ってくる理由になる特典10日〜2週間
誕生月特別感のある特典その月いっぱい
閑散期・閑散日曜日・時間限定の特典短く(1週間)

再来店に直接効くのは太字の行です。誕生月の設計は誕生日メッセージとクーポンの作り方にまとめています。

条件の書き方

条件は断る可能性のあるものだけを書いてください。書いていない条件は現場で通せませんし、条件が多すぎると「自分は使えない」と判断されて読まれなくなります。

目安は1〜2個です。「1グループ1枚」「他券との併用不可」「ランチタイムのみ」——このうち本当に必要なものだけを残します。「※詳細は店舗まで」は最悪で、確認の手間が生まれた時点で使われません。

再来店につながらないクーポンの4つの型

なぜ再来店にならないかどうするか
当日その場で使える割引今日の会計が安くなるだけ。次に来る理由が残らない特典を次回に効かせる
全員に同じものを一律配布先週来た人にも半年来ていない人にも同じ内容が届く前回来店日で分けて出し分ける
期限が無い・長すぎる「あとで」を許すと、そのまま忘れられるサイクルの半分〜同程度で切る
値引きだけを厚くする戻ってはくるが、定価で買われなくなる原価の軽い特典を先に試す

とくに1つめは頻出です。当日割引は売上をその場で削るだけで、再来店の数字は動きません。出し分けの作り方はセグメント配信を参照してください。関係のない人に何度も届くとブロックの原因になります(友だちが減る4パターン)。

再来店したかを数える

ここを間違えている店が多い部分です。見るべきは配布数ではなく、クーポンを受け取った人のうち、実際に戻ってきた人の割合です。

見る数字計算注意
消込数実際に使われた枚数「1,000枚配った」は成果ではない
再来店率戻ってきた人 ÷ クーポンを受け取った人分母を配布数にしない(1人に複数枚届く)
再来店までの日数前回来店日 → 実際の来店日配信日が早すぎ/遅すぎの判定に使う
粗利への影響再来店の粗利 −特典の原価来店数だけ見ると赤字に気づけない

3つめが効きます。再来店までの日数の分布を見れば、配信日を前後どちらにずらすべきかが分かります。指標の定義と見る順番は運用で見るべき数字7つに揃えてあります。

消込率が低いときは、特典を強くする前に期限と条件を疑ってください。多くの場合、原因はこの2つです(クーポンを配っても使われない)。

ポイントと組み合わせて継続に変える

クーポンは次の1回を作り、ポイントはその先の継続を作ります。役割が違うので、両方を使うと効果が重なります。

流れはシンプルです。来店直後にクーポンで次の1回を作り、来店時にポイントを付ける。溜まったら特典に交換できる、という形にします。貯まる設計はLINEショップカードの作り方にまとめています。

よくある質問

クーポンを配るとブロックされませんか

クーポン自体でブロックは増えません。増えるのは関心のない人に何度も送ったときです。宛先を絞ってください。

紙のクーポンとどちらがいいですか

LINEのクーポンは、誰が受け取り誰が使ったかが記録に残ります。再来店率を数えられる点が紙との最大の違いです。

期限前のリマインドはしつこくありませんか

1回なら問題ありません。ただし未使用の人にだけ送ってください。使った人に届くと印象が悪くなります。

常連にもクーポンを配るべきですか

値引きは不要なことが多いです。常連には優先予約や先行案内のような、金額ではない特典のほうが効きます。

配信のたびに通数を使いますが、費用は増えませんか

来店日を起点に送ると宛先が絞られるため、全員配信より通数は減ります(「1通」の数え方)。

まとめ

  • 再来店クーポンの成否は内容より届く時期で決まる
  • 配信日は来店サイクルの6〜7割の時点。期限は半分〜同程度で切る
  • 値引きは最も原価が重い。原価の軽い特典から試す
  • 特典の上限は率ではなく粗利から金額で決める
  • 当日割引・一律配布・期限なし・値引き偏重の4つは再来店にならない
  • 再来店率の分母は配布数ではなく受け取った人
  • クーポンで次の1回、ポイントでその先の継続

業種別の具体策は、飲食であれば飲食店のLINE集客アイデア10選、美容室・サロンであればサロンのアフターフォロー、物販であればアパレル・小売店のLINE集客が近い内容です。LCALLでの操作手順はクーポンを作る手順にまとめています。設計のご相談は無料で承ります。

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