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LINEとメルマガの使い分け|到達率・費用・役割で分ける設計

2026年8月5日 公開

「メルマガをやめてLINEに一本化すべきか」というご相談をよくいただきます。結論から言うと、多くの場合は一本化しないほうがうまくいきます。この2つは競合する手段ではなく、届き方・費用のかかり方・入る情報量がまったく違う、役割の異なる道具だからです。ここでは違いを整理したうえで、どちらに何を任せるかの分け方を具体的に解説します。

LINE公式アカウントの料金・仕様・分析指標に関する記述は、2026年9月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。プランごとの通数の区切りや、分析画面で見られる指標の定義・名称は変更されることがあるため、最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。メール配信サービスの料金・機能は提供各社で異なります。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

この記事でわかること

  • LINEとメールの決定的な違い3つ(届き方・費用・情報量)
  • 「どちらに何を送るか」を迷わず決めるための仕分け表
  • 店舗・EC・スクールそれぞれの使い分けの型
  • 両方の連絡先を集める具体的な方法
  • それぞれで見るべき指標(同じ物差しで比べてはいけない理由)
  • 一本化していいかを判断する3つの質問
  • 自社の数字で判断する4ステップと、1ヶ月の配信カレンダーの型

決定的な違いは3つだけ

観点LINEメール(メルマガ)
届き方スマホに通知が出る。その場で気づかれる受信箱に積まれる。気づかれないまま埋もれることがある
費用のかかり方1通ごと。宛先が増えるほど比例して増える宛先が増えても、増え方はゆるやか
入る情報量短文向き。長い文章は最後まで読まれにくい長文・画像・詳細な説明を載せられる
後から探せるかトークが流れると遡りにくい検索して見つけられる。記録として残る
反応の速さ速い。当日中に動きが出る遅い。数日かけて開かれる

① 届き方——「気づかれるか」が最大の差

LINEの強みは、ほぼ確実にスマホの通知が出ることです。メールは受信箱に届いていても、他の大量のメールに埋もれて開かれないことが珍しくありません。今日・明日に動いてほしい用件でこの差は決定的です。

一方で、通知が出るということは相手の時間に割り込んでいるということでもあります。だからLINEは、頻度や時間帯を間違えるとブロックにつながります(友だちが減る・ブロックされる)。メールは埋もれるかわりに、送られすぎても「解除」までは至りにくい。この非対称性は設計に効いてきます。

② 費用——LINEは人数に比例して増える

ここを見落とすと、友だちが増えたときに費用が跳ねます。LINE公式アカウントの配信費は「送った通数」で決まり、1人に1通送れば1通としてカウントされます。友だち3,000人へ月4回配信すれば12,000通です。

宛先数月4回の配信LINE(通数)メール
500人2,000ライトプランの枠内低額の枠内
3,000人12,000スタンダード相当が必要まだ低額の枠内のことが多い
10,000人40,000スタンダードの無料枠を超過し従量課金段階は上がるが増え方はゆるやか
2026年9月時点の一般的な整理。メール配信サービスの料金は提供各社で異なります。

つまりリストが大きくなるほど、全員配信の1回あたりコストはメールのほうが安くなります。逆に言えば、LINEで全員に毎週送る運用は、友だちが増えた瞬間に成立しなくなります。通数の数え方は「1通」の数え方、費用全体の構造はLINE集客の費用の全体像にまとめています。

③ 情報量——LINEに長文を送っても読まれない

LINEはトーク画面で読まれます。指でスクロールする前提の場所に、800字の解説を流し込んでも最後まで届きません。LINEは「要点+リンク」、詳細はリンク先かメールで——この分業が基本形です。

用件で仕分ける

迷ったときは、「今日中に動いてほしいか」「後から探されるか」の2つで判断できます。

用件向いているのは理由
本日・明日の空席、当日のセールLINE気づかれなければ意味がない。速さが命
予約のリマインドLINE通知が出ないとノーショーが減らない
クーポンの配布LINEその場で開いて店頭で見せられる
臨時休業・緊急のお知らせLINE確実に気づかせる必要がある
商品の詳しい説明、活用ノウハウメール長文が読める。じっくり検討する用件
領収書・申込内容の控えメール後から検索して探せる必要がある
月1回のまとめ・お知らせ号メールLINEで毎月長文を送るとブロックの元になる
お問い合わせのやり取りLINE往復が速い。会話として続けられる

この表で自分の配信を仕分けると、たいてい「LINEで送っていたものの半分はメール向きだった」と分かります。逆に、メールで送っていた緊急連絡はLINEに移すべきです。配信ネタそのものの作り方はLINEで何を配信すればいい?をご覧ください。

業種別・使い分けの型

店舗(飲食・美容・サロン)——LINE中心、メールは控え

来店を促す用件は「今週」「今日」の話が中心なので、ほぼLINEで完結します。メールは予約確認の控えや領収書など、記録として残す用途に限定して構いません。無理にメルマガを作る必要はありません。

EC——両方必須。役割が明確に分かれる

ECは取引メール(注文確認・発送完了)が必ず発生するため、メールの土台が最初からあります。そのうえで、再購入のタイミングを狙った短い後押しをLINEが担当します。開封率が高いのは取引メールなので、そこにLINE登録の導線を入れるのが定石です(ECサイトでLINE友だちを増やす方法)。

スクール・BtoB・高単価商材——メールが主、LINEが補助

検討期間が長く、読ませる情報量が多い商材はメールが主役です。LINEは「メールを出したことを知らせる」「締切を思い出させる」役割に徹すると効きます。説明会の前日リマインドをLINEで送るだけで、参加率は目に見えて変わります。

両方の連絡先を集めるには

使い分けの前提は、両方の連絡先を持っていることです。片方しか持っていない状態から始めるなら、次の2方向で埋めます。

今あるものやることコツ
LINEの友だちだけ登録後のフォームでメールアドレスを聞く「領収書・控えをお送りするため」など、相手にとっての理由を添える
メールアドレスだけメールの署名と取引メールにLINE登録リンクを入れる販促メールより取引メールのほうが開かれる
どちらも無いまずLINEから。登録の心理的ハードルが低いアドレスは後からフォームで足せる

注意点として、登録の入口で両方を一度に聞かないでください。入力項目が増えるほど登録は落ちます。まず友だちになってもらい、関係ができてからフォームで追加情報をもらうほうが、結果的に多くの情報が集まります。

指標が違う——同じ物差しで比べない

ここは実務でよく混乱するところです。どちらにも「開封」という言葉が出てきますが、数えているものが違います。同じ名前だからといって並べて比べると、判断を誤ります。

見る数字LINEメール
届いたか到達数(ブロック分は除かれる)配信数・エラー率
読まれたか開封(吹き出しが100%表示された人数)開封率(本文中の計測用画像が読み込まれた率)
反応したかクリック数/到達数クリック数/配信数
個別に読んだか分からない(既読は取得できない)分からない(開封は推定値)
離脱ブロック数配信停止(解除)数

LINEの「開封」は吹き出しが画面に100%表示された時点で数えます。裏を返せば、通知欄で内容だけ見て既読にした人は入りません。つまり実際に目に入った人数の下限です。一方メールの開封率は、受信側のプライバシー保護機能によって実際より高く出ることがあり、こちらは上振れしやすい推定値です。片方は下限、もう片方は上振れ——数字だけを並べて「LINEのほうが読まれていない」と結論づけるのは誤りです。

またどちらも「誰が読んだか」までは分かりません。LINEに既読の指標は無く、既読が付くのはユーザーから届いたメッセージを店舗側が開いたときだけです(この非対称はLINE公式アカウントに既読はつく?で整理しています)。最終的にはクリックと、その先の成果(予約・購入)で判断するのが確実です。数字の数え方は開封率とクリック率、どの順に見るかはLINE運用で見るべき数字7つにまとめています。

やりがちな失敗

失敗何が起きるかどうする
同じ内容を両方に送る受け取る側には重複。「しつこい」と感じられて両方から離脱されるLINEは要点+リンク、メールは本編、と分ける
メルマガをやめてLINEに全部移す友だちが増えた時点で配信費が跳ねる。長い説明も送れなくなる長文・記録用途はメールに残す
LINEに長文を流す読まれないうえ、通数だけ消費する3〜4行+リンク1本に収める
緊急連絡をメールで送る気づかれず、問い合わせが増える臨時休業・変更はLINEへ
登録フォームで両方いきなり聞く入力が面倒で登録自体が減るまず友だち追加。アドレスは後から
全員配信しかしないLINE側の通数が無駄に膨らむセグメント配信で対象を絞る
LINEとメールの開封率を並べて比べる定義が違うのに優劣を判断してしまうクリックと成果を主指標にする
LINEで相手の既読を待つ表示されない仕様なので、いつまでも判断できない反応はクリックで見る
メール側の到達を放置する迷惑メール判定で静かに届かなくなるエラー率と配信停止数を毎回見る

一本化を考える前に、この3つに答える

「メルマガをやめてLINEに」「LINEをやめてメールに」と考えたときは、次の3つを先に確認してください。ここで1つでも「はい」が付くなら、一本化はまだ早い段階です。

質問「はい」の場合に起きること
取引の控え(注文確認・領収書・申込内容)を送っているかメールを止めると、後から探せる記録が無くなる。問い合わせが増える
1年後、リストは今の3倍になりそうかLINEに全員配信を寄せると、通数の増加がそのまま費用に跳ね返る
1通に800字以上の説明を書くことがあるかLINEに移すと読まれない。通数だけ消費して反応が落ちる

3つとも「いいえ」なら、LINE中心に寄せて問題ありません。店舗業ではこのケースが多く、無理にメルマガを作る必要はありません。

自社の数字で判断する4ステップ

一般論ではなく、自分の数字で決めます。紙とスマホの電卓で10分です。

  1. 宛先数を数える——LINEは「ターゲットリーチ」(ブロックを除いた実際に届く人数)を見ます。友だち数ではありません(ターゲットリーチとは)。
  2. 月に何回送るかを決める——「宛先数 × 回数」が、その月にLINEで消費する通数のおおよその上限です。
  3. その通数がどのプランに収まるか確認する——枠を超えるなら、超過分は従量で増えます(料金プランの選び方)。
  4. 「全員に送る必要があるか」を1件ずつ見直す——多くの配信は全員向けではありません。対象を絞れば通数は下がります。

この4ステップで、たいてい「全員配信を月4回」から「全員配信を月1回+絞り込み配信を月3回」という形に落ち着きます。通数そのものの数え方は「1通」の数え方、月額を下げる打ち手は月額コストを抑える3ステップにまとめています。

両方使うときの1ヶ月の型

役割を分けても、実際の月の流れに落とし込めないと運用は続きません。よく機能する型を挙げます。

時期LINEメール
月初今月のまとめ号(新商品・特集・ノウハウ)
月の中盤今週の空き・限定案内(対象を絞って1通)
月末締切のリマインド(3〜4行+リンク1本)
随時臨時休業・予約リマインド・問い合わせ対応注文確認・領収書・申込内容の控え

LINEは月2〜3通に抑え、長い話は月初のメールに寄せる。これだけでブロック率と通数の両方が下がります。配信の頻度と時間帯の考え方は週何回・何時に送ればいいかをご覧ください。

よくある質問

メルマガをやめてLINEに一本化するのは本当にダメですか

ダメではありませんが、取引の控えを送っていないことリストが急拡大しないことが条件です。店舗業のようにその2つに当てはまらないなら一本化して構いません。ECやスクールでは、まず成立しません。

同じ内容を両方に送ってはいけないのですか

まったく同じ文面はやめてください。受け取る側には重複で届き、「しつこい」と感じられて両方から離脱されます。LINEは要点+リンク、メールは本編に分けるだけで、重複感はなくなります。

LINEに開封率はありますか

あります。分析のメッセージ配信で開封を確認できます。ただしメールの開封率とは定義が違うため、数字を並べて比較しないでください。詳しくは既読と開封の違いをご覧ください。

メールアドレスはいつ聞くのが正解ですか

友だち追加の直後ではなく、相手にとっての理由ができた時点です。予約の控え、購入の領収書、資料の送付——理由と一緒に聞けば入力してもらえます。登録の入口で聞くと登録自体が落ちます。

メールが迷惑メールに入ってしまいます

送信元の認証設定(SPF・DKIM・DMARC)を、利用しているメール配信サービスの案内どおりに設定してください。設定しないまま件数を増やすと、届かない状態が固定化します。届かない問題の切り分けは、LINE側なら配信が届かない・送れないが参考になります。

どちらから始めるべきですか

連絡先がまだ無いならLINEからです。友だち追加は1タップで、メールアドレスの入力よりはるかに登録されます。集め方は友だちの増やし方にまとめています。

まとめ

  • LINEとメールは競合ではない。届き方・費用・情報量が違う別の道具
  • 今日中に動いてほしい短い用件はLINE、長く読ませる・後から探される用件はメール
  • LINEの配信費は人数に比例して増える。リストが大きいほど全員配信はメールが有利
  • 連絡先は両方集める。ただし登録の入口で一度に聞かない
  • 同じ内容を両方に流さない。片方は要点+リンク、もう片方は本編
  • 指標は別物。LINEの開封は下限値・メールの開封率は上振れしやすい推定値。並べて比べない
  • 一本化していいかは取引メールの有無・リストの伸び・1通の文字数の3点で決まる
  • 判断は一般論ではなくターゲットリーチ × 配信回数を自分で計算してから

LCALL(自社サービス・PR)は、申込フォームでメールアドレスや属性を集め、シナリオ配信で「LINEは短い後押し、詳細はリンク先」という分業をそのまま自動化できます。どの経路から登録されたかは経路別QR・流入計測で分けられます。問い合わせの往復は受信箱に集約されるので、LINE・Webチャット・Instagramのどこから来ても対応窓口は1つです。全プラン(Lite・月額9,800円〜)で配信・シナリオ・フォームを標準搭載しています。配信頻度の設計は配信の最適な頻度・時間、チャネルの役割分担はInstagramとLINEの使い分けもあわせてどうぞ。設計のご相談は無料相談から。

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