EC・ネット販売

ECサイトでLINE友だちを増やす方法|購入者をリピーターに

2026年7月17日 公開

ECの利益を削っているのは、たいてい「一度買った人が戻ってこないこと」です。広告で新規を集め続けるかぎり獲得単価は上がっていきますが、一度買った人にもう一度買ってもらうコストはほぼゼロにできます。その再訪の入口としていま最も確実なのがLINEです。メールマガジンは開封されないまま埋もれますが、LINEはスマホの通知として届きます。

ただし、友だちが増えなければ何も始まりません。この記事ではECに固有の「登録される場所」を5ヶ所に分け、効きやすい順に、実際に置く文言まで含めて整理します。EC向けの活用全体はEC・ネット販売のLINE集客もご覧ください。

LINE公式アカウントの料金・仕様に関する記述は、2026年7月時点の公開情報にもとづく一般的な整理です。最新の内容は必ずLINEヤフー社の公式サイトでご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

登録導線は5ヶ所。効く順に並べる

「サイトにQRコードを置いたのに増えない」という相談がいちばん多いのですが、原因は場所です。ECで登録されるのは、買う前ではなく買った後。この順番を間違えると、どれだけデザインを直しても増えません。

置く場所効きやすさ手間置く文言の例
① 購入完了画面最も高い「発送状況をLINEで受け取る」
② 同梱物(納品書・カード)高い中(印刷)「次回使える◯◯円クーポンをLINEで」
③ 注文確認・発送完了メール「配送のお知らせをLINEで受け取る」
④ サイト常設(フッター・商品ページ)低〜中「入荷・セールの先行案内」
⑤ SNS・広告中(費用がかかる)プロフィールのリンク/友だち追加広告

① 購入完了画面が最優先

買った直後は、「ちゃんと届くだろうか」という関心がいちばん高い瞬間です。ここで「発送状況をLINEでお知らせします」と出すと、割引が無くても登録されます。お得だから登録するのではなく、自分に必要だから登録するので、後でブロックもされにくい友だちが集まります。

ここを飛ばして、サイトのフッターにだけQRコードを置いている店舗が非常に多いのですが、フッターまでスクロールして、買う前の段階でLINEを追加する人はほとんどいません。まず購入完了画面に1行足す。これが最も費用対効果の高い作業です。

② 同梱物は「捨てられない場所」に刷る

商品が届いて箱を開けた瞬間も、気持ちが上がっているタイミングです。ここで効くのは納品書そのものにQRを刷ること。チラシを1枚追加しても、他の販促物と一緒に捨てられます。納品書は取っておかれるか、少なくとも一度は必ず見られます。

文言は「LINEやってます」ではなく、登録して得られるものを1つだけ書くのが原則です。「次回使える500円クーポン」「不良品・交換のご相談はLINEが最速です」のように、相手の用事に寄せます。

③ メールの資産をLINEに移す

すでにメールアドレスを持っているなら、注文確認メール・発送完了メールの署名部分に登録導線を入れます。開封率が高いのは取引メールなので、販促メールに入れるより届きます。すでに何度も買っている優良顧客ほど、この経路で拾えます。

④⑤ サイト常設とSNS・広告

サイト常設は「入荷・再販の先行案内」を訴求にすると、買う前の人でも登録する理由ができます。人気商品の再入荷を待っている層には効きます。

SNSと友だち追加広告(CPF)は、費用をかけて増やす手段です。①〜③を整えないうちに広告から始めると、登録した後の受け皿が無いまま費用だけかかります。無料でできる①〜③を先にやってください。導線づくりの一般論はLINE友だちの増やし方にまとめています。

導線を置く前に、カート側でできることを確認する

上の5ヶ所は「置ければ効く」場所ですが、置けるかどうかはカートシステム側の作りで決まります。ここを先に見ておかないと、いちばん効く購入完了画面がそもそも編集できないカートなのに、そこから着手して数日止まる、ということが起きます。

確認すること何に使うかできないときの代替
購入完了(サンクス)ページに文言や画像を足せるか①の導線を置く注文確認メールの冒頭に寄せる(③)
注文確認・発送完了メールのテンプレートを編集できるか③の導線を置く同梱物(②)に集中させる
友だち追加URLを入口ごとに変えられるか入口別のタグ付け入口ごとにQRを刷り分ける
注文番号や会員IDを登録後に受け渡せるか購入者の特定登録直後のフォームで注文番号を聞く

4つとも「できない」場合でも、②の同梱物だけは必ずできます。印刷物にQRを1つ足すだけなので、カートの制約に関係なく着手できる唯一の導線です。まずそこから始めて、カート側でできることが増えたときに①③へ広げてください。

登録特典で利益を削らない設計

特典は登録率を確実に上げますが、設計を間違えると値引き原資が消えるだけです。ポイントは「今回の注文を安くしない」こと。

特典の型登録率利益への影響向いている商材
次回使えるクーポン(期限つき)高い2回目の購入とセットなので回収できる消耗品・リピート前提の商材
送料無料(次回)高い値引きより体感価値が高く、原価は小さい単価が中〜高の商材
サンプル・おまけ同梱原価のみ。ブランド体験にもなる化粧品・食品
先行販売・限定入荷の案内ゼロ在庫が動く人気商材・アパレル
その場で使える割引最も高い今回の粗利が直接減る初回獲得を優先する場合のみ

おすすめは「次回使える・期限つき」の組み合わせです。期限が無いクーポンは忘れられて使われません。消耗品なら「使い切る少し前」に期限を合わせると、ちょうど買い替えたいタイミングで思い出してもらえます。使われないクーポンの直し方はクーポンを配っても使われないで詳しく扱っています。

登録された後にすること

入口ごとにタグを付ける

ここが、増やした友だちを売上に変えられるかの分かれ目です。購入完了画面から登録した人(=購入済み)と、サイトから登録した人(=未購入)は、送るべき内容がまったく違います。

入口ごとに別の登録URL・QRを使えば、追加された時点で自動的にタグが付きます。後から聞き直す必要はありません。購入済みの人に「初めての方限定クーポン」を送り続けるのは、いちばんもったいない失敗です。考え方はセグメント配信にまとめています。

あいさつメッセージで期待値を決める

登録直後に自動で届くあいさつメッセージで、「何が届くのか」と「どれくらいの頻度か」を先に伝えます。ここが空欄だと、最初の配信で「勝手に広告が来た」と感じられてブロックされます。例文の型はLINEあいさつメッセージの例文にあります。

購入後のステップ配信を1本だけ作る

最初に作るなら、凝ったシナリオではなく1本だけで十分です。

  1. 購入直後:お礼と、発送予定・問い合わせ先の案内
  2. 到着後2〜3日:使い方・保管方法・おいしい食べ方など、満足度を上げる情報(売り込まない)
  3. 使い切る少し前:買い足しの案内とクーポンの期限リマインド

3通目の送信タイミングは、商材の消費サイクルから逆算します。30日で使い切る商品なら25日目。ここがずれていると、どれだけ良い文面でも売れません。作り方はステップ配信シナリオ設計の基本をご覧ください。

「誰が買った人か」を突き合わせる3つの方法

入口を分ければ「購入済みかどうか」までは自動で分かります。ただ、「この友だちが、どの注文の人か」まで結びつけたくなると、別の工夫が要ります。方法は大きく3つです。

方法手間分かること向いている店
入口(登録URL)を分けるだけ購入済みか未購入かまずここから。多くの店はこれで足りる
登録直後のフォームで注文番号を聞く注文単位で結びつく定期購入・サポートが必要な商材
会員IDと連携する大(開発が必要)購入履歴まで結びつく注文数が多く、出し分けで売上が動く規模

ありがちなのは、いきなり3行目を検討して止まってしまうことです。まず1行目だけで始めて、「購入済み向け」と「未購入向け」に配信が分かれている状態を作るほうが、売上への効きは早く出ます。連携は、配信の型が固まってからで間に合います。

数字は「注文件数に対する登録率」で見る

友だちの総数だけを見ていると、どの導線が効いたのか分かりません。ECで見るべきなのは「注文100件のうち、何人がLINEに登録したか」です。

見る数字何が分かるか低いときの打ち手
注文件数に対する登録率購入完了画面・同梱物が機能しているか文言を「発送状況」「次回クーポン」に変える
登録後30日以内の再購入率ステップ配信が効いているか3通目の送信タイミングを消費サイクルに合わせる
ブロック率配信の内容と頻度が合っているかセールだけの配信をやめ、頻度を落とす

導線を2つ以上同時に変えると、何が効いたか分からなくなります。1ヶ月に変えるのは1ヶ所だけにしてください。指標の見方はLINE運用で見るべき数字、増えないときの原因の切り分けはLINE公式アカウントの友だちが増えないが参考になります。

やりがちな失敗

失敗何が起きるか直し方
サイトのフッターにQRだけ置く買う前の人は登録しないので、ほぼ増えない購入完了画面と同梱物を先に整える
訴求が「LINEやってます」登録する理由が無い得られるものを1つだけ書く
今回の注文を割引する登録は増えるが粗利が直接減る次回使える・期限つきにする
購入者と未購入者を分けない購入済みの人に初回クーポンが届く入口ごとに登録URLを分けてタグを付ける
セール告知しか配信しない買う気が無い期間はブロックされる使い方・入荷情報を混ぜ、頻度を落とす
増やすだけで配信設計が無い友だちは増えたのに売上が動かない先にステップ配信を1本作ってから集める

よくある質問

購入完了画面に導線を置けないカートを使っています

注文確認メールと同梱物の2ヶ所でほぼ代替できます。効きやすさは購入完了画面に劣りますが、どちらも注文した人だけが見る場所なので、サイト常設より高い登録率になります。

登録特典を配ると、既存のリピーターにも使われて損しませんか

入口別のタグで分ければ、特典は新規に登録した人だけに届きます。加えて「次回のみ・期限つき」にしておけば、常連が繰り返し使い続けることもありません。

メルマガはやめてLINEに一本化すべきですか

やめないでください。注文確認や発送のお知らせは、記録として残るメールのほうが向いています。長文の読み物もメール向きです。速報と再訪のきっかけはLINE、記録と長文はメールと役割で分けるのが実務的です。整理はLINEとメルマガの使い分けにあります。

友だちは増えたのに売上が変わりません

集まっている入口を疑ってください。サイト常設や広告からの登録に偏っていると、買ったことがない人ばかりが増えます。注文件数に対する登録率が動いていないのに友だちだけ増えている場合がこれです。もうひとつは、購入後のステップ配信を作っていない場合。集めた友だちに送るものが無ければ、増やしても何も起きません。

登録率はどれくらいあれば合格ですか

商材と導線でばらつくため、他店の数字と比べても判断できません。見るのは自店の前月との比較です。購入完了画面に1行足した前後で数字が動いたか、同梱物のQRを納品書に移した前後で動いたか。変えた1ヶ所と数字の動きが対応していれば、それが正解です。

まとめ

  • ECで登録されるのは買った後。購入完了画面 → 同梱物 → 取引メールの順で整える
  • 訴求は「LINEやってます」ではなく「発送状況」「次回クーポン」など相手の用事に寄せる
  • 特典は今回の注文を値引きせず、次回使える・期限つきにして2回目とセットで回収する
  • 入口ごとに登録URLを分け、購入済みと未購入を最初からタグで分ける
  • 見る数字は友だち総数ではなく「注文件数に対する登録率」。変えるのは月に1ヶ所だけ
  • 集める前に、購入後のステップ配信を1本だけ作っておく
  • 着手前にカート側で何ができるかを確認する。全部できなくても同梱物だけは必ずできる
  • 購入者の特定は入口を分けるだけから始める。会員ID連携は配信の型が固まってから

LCALL(自社サービス・PR)は、入口別の登録URL・タグ付け、購入後のステップ配信、次回使えるクーポンの発行と消込(再来店機能)、サイト上でのWebチャット接客までを1つの管理画面で扱えます。買った後にリピートへつなげる設計はECがLINEでリピートを増やす方法、導線の組み立てのご相談は無料相談で承ります。

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