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ホテル・旅館のLINE集客|OTA依存を減らし直予約を増やす

2026年7月16日 公開

ホテル・旅館の集客は、OTA(宿泊予約サイト)が新規を連れてくる構造になっています。これ自体は悪いことではありません。問題は、一度泊まって満足した人の2回目まで、同じ手数料を払い続けていることです。

OTAの手数料は一般に宿泊料金の1割前後かかります。年間の宿泊がすべてOTA経由なら、その1割は毎年出ていく固定費です。リピーターの分だけでも直予約に移せれば、その分がまるごと利益に変わります。この記事では、その移し方をLINEで組む順番にまとめます。

OTAの手数料率・契約条件は事業者やプランによって異なり、変更されることもあります。本記事の数字は一般的な目安で、実際の条件はご自身の契約内容をご確認ください。なおLCALLは本メディアの運営元が提供する自社サービスです(PR)。

この記事でわかること

  • 直予約を「全部」ではなく「2回目以降」に絞るべき理由
  • 友だち登録が進む導線5ヶ所と、効く順番
  • 予約から次のシーズンまでのタイムライン設計(送る中身と時期)
  • 価格ではなく特典で差をつける理由(OTAとの契約に触れないため)
  • 滞在中の問い合わせをLINEで受けると、フロントの何が減るか
  • 見るべき5つの数字と、よくある失敗8つ

まず、狙うのは「2回目以降」だけ

「OTAをやめて直予約100%に」は現実的ではありませんし、目指すものでもありません。OTAはまだ宿を知らない人に見つけてもらう場所として代えがききません。役割を分けてください。

相手担当宿がやること
まだ知らない人(新規)OTA・検索・SNS掲載内容と写真を整える。手数料は「広告費」と割り切る
一度泊まった人(再訪)自社(LINE・公式サイト)滞在中に友だちになってもらい、次のシーズンに直接届ける
連れてきてくれる人(紹介)自社満足した滞在の直後に、伝えやすい形で渡す
新規はOTA、再訪は自社。ここを混ぜない

この線引きができると、施策の優先順位が自動的に決まります。やることは「泊まった人と直接つながる」の一点です。紹介の設計はLINE友だち紹介キャンペーンの作り方にまとめています。

友だち登録が進む導線は「滞在中」にある

宿泊業でいちばん登録が進むのは、チェックイン直後から滞在中です。予約前は他館と比較している最中で、宿への関心がまだ薄い。チェックアウト後は帰路につき、宿のことを考える時間が終わっています。

設置場所効き方添える一言
チェックイン時のカード最も強い。手続き中で手が空いている「館内のご案内とWi-Fiのパスワードはこちらから」
客室のテーブル・卓上強い。夕食前後の手持ち無沙汰な時間に見られる「タオルの追加・お困りごとはこちらへ」
大浴場・館内の掲示中。営業時間や混雑状況とセットにすると効く「大浴場の混雑状況をお送りしています」
チェックアウト時弱め。ただし「次回の割引」と一緒なら効く「次回のご予約はLINEから直接承ります」
公式サイト・予約完了メール弱め。ただし直予約の人は必ず通る「当日のご連絡はLINEが確実です」
効くのは「宿泊中に役立つ用途」とセットにしたとき

共通しているのは、「登録してください」ではなく「これに使えます」と書いてあることです。Wi-Fiのパスワード、館内案内、タオルの追加依頼——滞在中に本当に必要になるものと紐づけると、登録は自然に進みます。導線の作り方全般はLINE友だちの増やし方|登録を増やす導線と特典設計、設置場所ごとのQR・URLの分け方はLINE友だち追加QRコード・URLの作り方を参考にしてください。

設置場所ごとに別のQRコードを使ってください。「客室の卓上が効いているのか、チェックイン時のカードが効いているのか」は、後からは絶対に分かりません。分けておけば、翌シーズンに効くほうへ寄せられます。

予約から次のシーズンまでのタイムライン

宿泊業は接点の日付が最初から決まっているという強みがあります。予約日・宿泊日が分かっているので、送る中身と時期を先に組んでおけば、あとは自動で流れます。

時期送る中身目的
予約直後予約内容の確認、アクセス、駐車場の案内問い合わせの電話を減らす
宿泊3日前当日の天気、周辺の見どころ、到着時間の確認期待を上げ、当日の変更を早く拾う
前日チェックイン時間、夕食の時間、当日連絡先直前キャンセル・遅着の連絡漏れを防ぐ
滞在中大浴場の時間、朝食の案内、館内の困りごと窓口フロントへの電話を減らす
チェックアウト当日〜3日後お礼、忘れ物の確認、口コミのお願い記憶が新しいうちに次回の想起をつくる
次のシーズンの入り口空き状況、季節の食材、直予約の特典再訪の1回目を自社経由にする
日付が決まっている業種は、自動化がそのまま効く

前日連絡は「送っておしまい」にせず、必ず「変更はこのまま返信で承ります」と書いてください。言い出す先がないと、直前キャンセルは連絡なしの不泊になります。この考え方は予約の無断キャンセル(ノーショー)対策と同じです。配信の間隔と時間帯の決め方はLINE配信の頻度と時間帯にまとめています。

価格ではなく「特典」で差をつける

直予約を増やそうとして、公式サイトだけ安くするのは注意が必要です。OTAとの契約によっては、掲載料金に関する条件が定められている場合があります。契約内容の確認は必須です。

そのうえで、多くの宿が取っているのが「料金は変えず、直予約にだけ特典を付ける」形です。原価が軽く、宿泊体験そのものを良くする特典が向いています。

特典宿側の原価ゲストの受け取り方
レイトチェックアウト(1時間)ほぼゼロ(清掃の回転が許せば)体感の価値が大きい。朝がゆっくりになる
ウェルカムドリンク・館内利用券原価のみ滞在中の体験が増える
部屋タイプの優先確保ゼロ「直接取るほうが良い部屋」という理由になる
次回宿泊の割引割引額そのもの分かりやすいが、原価は最も重い
原価が軽く、体験が増える特典から試す

特典を配るときは、有効期限を「次のシーズンまで」に区切ること。期限のない特典は忘れられます。使われる特典の条件はクーポンを配っても使われない|使われるクーポンの条件と設計にまとめています。

滞在中の問い合わせをLINEで受けると、何が減るか

効果が最も早く出るのは、実は集客ではなくフロント業務です。「タオルをもう1枚」「大浴場は何時まで」「朝食は何時から」といった問い合わせは、内線と電話でフロントの手を止め続けます。

これを文字で受けると、①手が空いたときにまとめて返せる、②言った・言わないが残る、③深夜帯もあとから拾える、という3つが同時に起きます。よくある質問はAIによる一次対応に任せ、判断が要るものだけスタッフが引き取る形にできます。

海外からのゲストが多い宿では、この効果はさらに大きくなります。電話は言語の壁が高いのに対し、文字は翻訳を挟めるからです。多言語対応の具体的な組み方はホテル・旅館のLINE多言語対応|問い合わせを減らす設計にまとめています。

見る数字は5つだけ

数字数え方読み方
宿泊者の登録率友だち増加数 ÷ 期間中の宿泊組数まずここ。低いなら導線の場所と一言を見直す
直予約の比率直予約の泊数 ÷ 総泊数全体を追わず、リピーターの中での比率を見る
再訪率2回目以上の宿泊組数 ÷ 総宿泊組数宿の業態で水準が違う。自館の前年同月と比べる
配信後の予約数配信から7日以内の直予約数どの季節・どの文面が動かしたかが分かる
ブロック率ブロック数 ÷ その月の友だち増加数跳ねた月は、直前の配信1本が原因のことが多い
直予約比率は「全体」ではなく「リピーターの中で」見る

数字全体の見方と改善の順番はLINE運用で見るべき数字7つ、ブロックが増えたときの切り分けはLINEでブロックされない配信の作り方を参照してください。

よくある失敗

やりがちなこと起きること代わりにやること
チェックアウト時にだけ登録を促す帰路の直前で、宿への関心が終わっているチェックイン時と客室に置く。滞在中がいちばん効く
「登録してください」とだけ書く理由がなく、その場で断られるWi-Fi・館内案内・依頼窓口と紐づける
すべての設置場所で同じQRを使うどこが効いたか分からず、翌年も同じ設置を続ける場所ごとに別のQRを発行して分ける
公式サイトだけ安くするOTAとの契約条件に触れるおそれがある料金は変えず、直予約だけに特典を付ける
閑散期にだけ一斉配信する「空いているときだけ連絡してくる宿」になる滞在後のお礼と季節の便りで、平時から接点を保つ
宿泊履歴を残していない前回いつ・何人で来たか分からず、文面が一般論になる宿泊日・人数・目的をタグで残す
前日連絡に返信の受け口を書かない変更の連絡先がなく、不泊になる「変更はこのまま返信で」と必ず書く
スタッフ個人のスマホで対応する担当が休むと止まり、退職で履歴ごと消えるアカウントを1つにし、複数人で対応できる形にする

宿泊履歴の残し方はLINEの顧客管理のやり方、しばらく来ていない方への声のかけ方は休眠顧客の掘り起こしにまとめています。

まとめ

  • OTAは新規、自社は再訪。役割を分けると、やることが1つに絞れる
  • 取り返すのは2回目以降。全部を直予約にしようとしない
  • 登録が最も進むのはチェックイン直後から滞在中。帰り際では遅い
  • 「登録して」ではなく「Wi-Fi・館内案内・依頼窓口」と紐づける
  • 設置場所ごとに別のQRを使う。後からは効いた場所が分からない
  • 予約日・宿泊日が決まっているので、タイムラインは一度組めば自動で回る
  • 前日連絡には必ず「変更はこのまま返信で」と書く
  • 価格差ではなく特典差で作る。OTAとの契約条件は必ず確認する
  • 滞在中の問い合わせを文字で受けると、フロントの手が最初に空く
  • 見る数字は5つ。直予約比率は全体でなくリピーターの中で見る

LCALL(自社サービス・PR)では、この設計をそのまま画面で組めます。設置場所ごとの登録QR・URLの発行と登録と同時のタグ自動付与友だち集め・流入計測、滞在中の問い合わせは公式サイトのWebチャットとあわせて受信箱に集約できます。予約直後・前日・チェックアウト後の連絡はシナリオ配信で自動化でき、よくある質問の一次対応はAI自動応答に任せられます。直予約の受け付けは予約システム、しばらく来ていない方への案内は再来店・掘り起こしから行えます。ここまではLite(月額9,800円)から標準搭載です。特典をクーポンとして発行・配布する場合はStandard(月額14,800円)から対象になります。宿泊業向けの全体像はホテル・宿泊のLINE集客、プランの比較は料金ページから。設計のご相談は無料相談で承ります。

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